学童保育の非常勤職員、正職員と同じ仕事をしているのに年収は3分の1。格差に怒りの声
ところが、ほとんどの学童保育施設ではその格差を感じにくい。学童指導員に限れば非正規が全職員の9割以上を占めるからだ。
「現場が非正規だけで100%の自治体もあります」(同)
都内某市に住む女性指導員は「私は時給計算だから、月十数万円しか稼げない。でも、みんながそうだから、最近まで昇給も有給休暇もないのが当然と思っていました」と語る。
「非正規に支給するのは手当ではなく報酬だから、手当に当たるボーナスの支給はできないとの解釈です。でも大阪府吹田市は、報酬の名目で実質的にボーナスを支払っているんです」(同)
つまり、任用者である自治体の「裁量」で手厚さが異なるのだ。
「学童指導員だけじゃなく、保育士の半分以上、学校給食の調理員の6割以上、図書館職員も7割近くが非正規。多くが正職員と同じ仕事なのに低い待遇を受けている。その労働環境を是正したいんです」
― ブラック化する[非正規公務員] ―
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