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ミクシィも麻薬取引の温床か?

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2ちゃんねるの「薬、違法板」の書き込み。今でもこうした書き込みが多数存在する

これまで、薬物売買の書き込みや、薬物使用者のインプレが公然と行われ、問題視されていた「2ちゃんねる」の「薬、違法板」だが、ついに昨年11月末、警察のメスが入った。約4500人に1億円以上の覚醒剤を販売したとして、密売人が逮捕され、2ちゃんねるのサーバー管理会社も麻薬特例法違反の疑いで家宅捜索を受けたのだ。 押収データから薬物利用者やプッシャーにまで捜査が及ぶのではと狂乱するユーザーがいる一方、本稿執筆時点(2011年12月13日)でさえ以下のような書き込みが行われているからあきれてしまう。 <東京都内にて冷たいお菓子(編注:覚せい剤)を販売中☆~中略~深夜、早朝も営業中♪ 宅配もOK。連絡先はxxx@gmail.com>(アドレスは伏字) 都内のプッシャー・Yは言う。 「元々2ちゃんねるでネタ売っているプッシャーは、末端中の末端で、流通量も全体からみたらカスみたいなものだったから警察も本気で摘発してなかった。ホームレスを名義人に立てた私書箱にネタを預けておいて、何も知らない配達係に取りにこさせて郵送するという方法がメジャーだね。書き込みも個人特定が難しい場所と方法でやっているから、今でも通常営業してるよ」 だが、“オンラインプッシャー”の次なる売り場開拓は始まっている。それがSNS大手のミクシィや、フェイスブックへの進出だ。これまで、クラブイベントを中心に薬物を売っていたというYもこの動きに注目しているという。 「例えばミクシィには、大麻好きが集う『大麻解禁』なんていう露骨なコミュニティがたくさんあるし、ネタ食ってないヤツはいないっていう箱(クラブ)やレイブの常連コミュもある。でも、もちろんそういうコミュに直に2ちゃんねるみたいに『売ります』とは書けない。そこで、明らかに『ネタ食ってるな』っていうユーザーに、こちらから暗号でメッセージを送るんですよ」 ◆今回の逮捕騒動は、いい宣伝になった
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ミクシィの違法薬物関連のコミュニティの多さには驚いてしまう

暗号とは、携帯電話の番号を数字ではなく日本語入力で打ったもの(例えば090なら「わらわ」)や、PCのキーボードのカナ入力を欧文で打ったもの(例えばSありますなら「5R3LJR」)。入力置き換え型の比較的単純な手口だが、ミクシィの検閲システムを突破できるうえ、意味がわかる人だけしか返事してこないから効率的だというのだ。 「アカウントも不正取得したものだけど、書き込みをしない限り、削除もされない。怪しいヤツに片っ端からメッセージを送って、1人でも買い手がついたら、あとは簡単。そいつに仲間を紹介してもらって売ったり『多少抜いていいから』と割引価格で多めに売る」 Yはネット上での薬物取引は一部に過ぎないというが、暴排条例の施行以降、薬物取り締まりが厳しくなって業界全体が苦しいなか、今後はネット上での割合が増えるのではと推測する。 別のプッシャー・Rは言う。 薬物「関東圏の都市部が全体的に厳しくて、最近じゃ横浜のプッシャーが御殿場あたりまで遠征して、大型駐車場で車の窓渡しをしてる(プッシャーと客が車を並べて窓から窓へ薬物とカネを交換する)。クラブも締め付けがきつく、夏と冬のレイブイベント時期も有力な胴元が仕切ってるからやり辛い。コンスタントに売るならこれからはネットだね。今回の騒動で『ガチで2ちゃんねるでネタ買えるんだ』って知ったヤツも多いから、いい宣伝にもなったよ」 摘発は更なるネット薬物汚染の契機になってしまったのだろうか。 ― 闇で蠢く【違法ビジネス】の手口を暴く【1】 ―
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