“超手軽”に幸せになれる6つの方法
脳生理学者の有田秀穂氏も同様の指摘をする。
「持続的な幸福感を得るには、セロトニンとオキシトシンを増やすのがいいでしょう。セロトニンはドーパミンの過剰な分泌を抑え、不安感を取り除いて精神を安定させ、穏やかな幸福感をもたらしてくれます。ドーパミンより刺激は小さいですが、高い持続性が魅力。特にセロトニンは、『日光』と『疲れない程度のリズム運動』で増やせます。5分以上の、日光浴や散歩を取り入れてみましょう。全身運動が難しければ、ガムを噛むのでもOK。食事ではセロトニンの材料となる栄養を多く含むバナナなどを取ることもオススメです。3か月続ければ、セロトニン神経が鍛えられ、劇的な心の変化を実感できますよ」
一方のオキシトシンは、やはりスキンシップがキーワード。
「異性や友人と電話するだけでもある程度オキシトシンの分泌を促せます。ただ、メールやラインでの活字だけのコミュニケーションだと、『左脳=言語脳』の処理になってしまいます。絵文字やラインスタンプを駆使して、五感を刺激するといいでしょうね」
⇒【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1200457
蔓延する「ストレス社会感」への突破口は、小さな幸福と同じく、身近なところにあるようだ。
<セロトニンを増やすコツ>
・日光を浴びる
・疲れすぎないリズム運動
・バナナや大豆、乳製品を取る
<オキシトシンを増やすコツ>
・パートナーや友人、ペットとのスキンシップ
・未来や過去を考えすぎたら瞑想
・メール、LINEは絵文字やスタンプを活用
【篠原菊紀氏】
脳科学者。諏訪東京理科大学共通教育センター教授。東京大学、同大学院卒。脳科学、応用健康科学専門。著書に『「すぐにやる脳」に変わる37の習慣』(KADOKAWA)など
【有田秀穂氏】
脳生理学者。東邦大学名誉教授。セロトニン研究の第一人者で、メンタル・ヘルスケアを行う「セロトニンDojo」の代表も務める。著書に『脳からストレスを消す技術』(サンマーク文庫)など
取材・文/石田恒二 ウエノミツアキ キンゾー 臺代裕夢 姫野ケイ 河本翔平(本誌)
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