雑学

独立起業した会社が借金2億円で破産…知人で揃えた社員に裏切られ、人間不信に

 ローンやキャッシングなど、何かしらの借金をしている人は多いはず。しかし、もしそれが“1億円”という規格外の額になってしまったら……。決して他人事ではない、普通の実例を紹介する。

【会社倒産】理想の経営理念が仇に! 内部崩壊を招いて、借金2億円で破産


受任通知書

高島さんの弁護士が用意した、破産の旨を伝える

 大手製薬会社で営業をしていた高島晴敏さん(仮名・51歳)が独立して起業したのは10年前。健康サプリの開発・販売会社を立ち上げた。前職の同僚や、知人に声を掛け、身内だけで社員を揃えたという。その理由は高島さん独自の経営理念にあった。

「ひたすら人に頭を下げる営業時代が嫌で、社員も社長も上下関係がないフラットな組織をつくりたかったんです。だからタイムカードも日報もなし。業績も、どんな不都合な情報もオープンにし、社員と共有する。信頼できる知り合いを社員にすれば、私の経営哲学は実現できると思っていました」

 業績が好調なときは手元にカネを残さず社員に還元、低迷しているときは全員で給与を減額して乗り切る。そんな運命共同体が突然終わりを迎えたのは、会社設立から10年目の今年8月のことだ。

「朝、会社に行ったら10人の社員中8人から同時に辞表を出されたんです。しかも、辞表には『今後、会社に何があっても退職した我々は一切関与しません』という覚書が添えられていました。すぐに“何かされたな”と察しましたね」

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さらに、取引先から契約を切られる

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