更新日:2022年08月14日 11:39
恋愛・結婚

ニートで肥満の“恋愛サイコパス男”が編み出した「モテ戦法」とは?【コラムニスト原田まりる】

O君の理論「花をプレゼントされて嬉しくない人はいない!」

 O君によく使う戦法を聞いてみた。さまざまな技があるらしいのだが中でも効果的なのが「花瓶プレゼント戦法」とのこと。  女性には、「花束」をプレゼントして喜ばれる場合と嫌がられる場合があったので、「なぜ違いが生まれるのか?」を考察した結果に編み出した戦法らしい。  O君は「そもそも花をプレゼントされて嬉しくない人はいない」という。しかし、花束を渡してもリアクションがいまいちな女性がいることも事実である。なぜなら、「花を飾るのが面倒で、困ってしまうから」だ。  しかし、花をプレゼントされて喜ばない人はいないという持論を持つO君は、「相手に迷惑にならないようどう気遣いすべきか」と考え、花瓶と一緒に花を贈ることを思いついた。  大きな花束だといらないと思っても、捨てるのも罪悪感が出てくるので、「小さな一輪差しの花瓶と一輪の季節の花」をセットでプレゼントするのがベターとのこと。一度一輪差しをプレゼントしておくと、その後も会うたびに花をプレゼントすることができるし、場所もとらない。またコスパも最強とのこと。  その他にも、O君からは「人は高いプレゼントを受け取ってしまうと、相手に気を使ってしまいデートが接待になってしまうので楽しめない」「デートで新幹線を利用する時はグリーン車を使うな、密着度が減る」「プレゼントに迷ったら、スタバカードにしろ」など合理的な戦法が次々飛び出してきた。なるほど、すごすぎるぜID恋愛……。  そんな徹底したプロフェッショナルぶりを見せ付けるO君に恋愛をするうえで一番大切なことを聞いてみた。  O君いわく恋愛の極意は「一人に集中しないこと」だという。その意味を詳しく聞いてみると、一人に対して気持ちが集中してしまうと「メールが返ってこない!」など些細なことを気にしてしまいがちなので、常に複数の女性と連絡をとり、常に冷静さを保つことが大切だという。 「メールはメルマガ感覚で大勢に送る」というのがID恋愛の極意だという。 「恋愛するってさ、冷静さを保つことで成立するよね……」と誇らしげに語るO君。え!? それって本末転倒なんじゃないのか!? 冷静さを保てないような高揚を楽しむのが恋愛の本質じゃないのか、と思ったが、違うんだった。それは普通すぎる感覚であり、「恋愛サイコパス」が求める恋愛の醍醐味は全く別のところにあるようだ。 【プロフィール】 1985年 京都府出身。コラムニスト・哲学ナビゲーター。哲学の道の側で育ち高校生時、哲学書に出会い感銘を受ける。京都女子大学中退。哲学、漫画、性格類型論(エニアグラム)についての執筆・講演を行う。Twitterは @HaraDA_MariRU 原田まりる オフィシャルサイト https://haradamariru.amebaownd.com/ 和気あいあいと哲学の知識を高めあえるサロン主宰中 この哲学がスゴい!~ケンカしない哲学交流ラウンジ~ lounge.dmm.com/detail/242/ 著書に「ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。」(ダイヤモンド社)「私の体を鞭打つ言葉」(サンマーク出版)がある。
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