トランプ大統領の誕生は“SNSメディアの無血革命”だ【作家・経済評論家 渡邉哲也】
世紀の大番狂わせと言われたアメリカ大統領選挙。トランプ氏の過激な発言は日本でも選挙期間中、毎日のように報道されていたため「当選確実」のニュースを聞いた時は、誰もが我が耳を疑ったに違いない。しかし、アメリカのお家事情をよく知る識者の間では「トランプ大統領の誕生は、予測できたこと」との声が意外にも多い。
「東西冷戦後、グローバリズムが世界的な潮流になりましたが、先進国でこの恩恵を受けたのは、安い労働力を使い、租税回避手段を巧みに操る一部の企業だけでした。労働者の多くは、移民という低賃金の労働者が流入することにより、収入が減ったり、職を失うといった事態に見舞われたのです。そんな状況への反発が、自国第一主義を標榜するトランプ氏への投票に繋がったわけです」
そう語るのは、『貧者の一票 グローバル経済の崩壊と連鎖する無血革命』(扶桑社)を上梓した経済評論家の渡邉哲也氏。
「ただ、こういった大衆の声は選挙期間中、なかなかメディアで取り上げられることがありませんでした。これには、ちょっとした事情があったんです」
蓋を開けたら多数派だった大衆の声が、メディアでほとんど報道されることがなかったのは何故なのか? そのカラクリを教えてもらった。
『貧者の一票 グローバル経済の崩壊と連鎖する無血革命』 世界は革命期に突入した! |
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