NHK大河で話題の「井伊直虎・男性説」を解説 ~実は2つの可能性が考えられる!?
地頭とは「領主」という意味であるが、実はその就任期間は短く(約3年・永禄8―永禄11)、直虎は今川氏真の命令で徳政令(借金をチャラにする法律)を実施すると、間もなく任を解かれ、後釜には井伊家家臣の小野政次が座った。政次は、今川を後ろ盾にして、井伊家内での下剋上を果たしたのである。
ドラマでは、柴咲コウさんが井伊直虎を演じ、高橋一生さんが小野政次(鶴丸)役。
2人は幼馴染でもあり、その辺の感情のもつれも見どころの一つとなりそうだが、2016年12月14日、井伊美術館(京都市)館長の井伊達夫氏より、「直虎が男性だった」とする新説が突如として発表され、話題になった。
一言で申し上げると、徳政令の史料にある「次郎直虎」が男性だった――それを裏付ける別の史料が見つかったのである。
『井伊氏サバイバル五〇〇年』 井伊氏はなぜ生き延びられたのか?直虎・直政の実像は?大河ドラマ『おんな城主 直虎』時代考証担当者と辿る、激動の五〇〇年史! |
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ