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NHK大河『おんな城主 直虎』が期待できる理由 『真田丸』とも重なる3つのキーワードとは?

日本で初めて歴史をテーマにしたポータルニュースサイト武将ジャパンにて、大河ドラマや朝ドラなどの感想レビューを連載中の武者震之助が、2017年のNHK大河『おんな城主 直虎』を大予想!

キーワード1「女人」

 2017年が始まり約1週間。いまだ昨年の『真田丸』をひきずって、ロス状態の方も多いとは思います。しかしまた新たな大河が始まるのです。そこで毎年恒例の予想をしてみたいと思います。  結論から申しますと、「吉凶混合運」です。不安はあるけど、今年も期待していますよ!  意外と思った方もいるかもしれません。公式サイトや予告を見ると、たしかに嫌な予感もします。『天地人』でもうやめろと言った記憶のある前髪がかかった男性の髪型(ダサい)、『花燃ゆ』でげんなりした女子推し企画の「女子会」動画を見ていると、いっそ『真田丸』を再放送しないかな、と思えてくるほどではありますが、それでも期待しているのです。  大河のロスを癒やせるのは、新たな大河だけ! 本作の期待できるポイント、『真田丸』とも重なる要素を、三つのキーワードから探ってみたいと思います。 井伊直虎 本作のメインビジュアルは、尼削ぎ(あまそぎ)の井伊直虎が座り、まっすぐ力強い目でこちらを見ています。この画像を見たときはまあまあ無難だと感じました。少なくとも突っ込みどころしかなく、ヒロインから意志力が全く感じられなかった一昨年の「花燃ゆ」より、ずっとマシです。  そして、ある点に気がつき『これは期待できるのではないか』と思い直しました。  直虎は胡座で座っています。実は女性が必ず正座で座るようになったのは江戸時代以降で、戦国時代の女性は肖像画を見ても正座ではありません。ただしそこを再現すると「行儀が悪い」というクレームがつくため、なかなかできることではありません。  それを本作では、敢えて採用しています。  直虎だけが男性扱いなので特別かもしれませんが、これはなかなか好印象です。恋だのおにぎりだのスイーツだのを作る、癒やし系マネージャーヒロインとは違います。むしろ大胆で型破りな女性が登場するのではないかと期待がふくらみます。綺麗な着物に頼るわけではありません。なんせ直虎は華やかさとは無縁の僧衣を着ている期間が長いのです。甘い恋愛よりも、暗い陰謀の方が彼女の人生にはつきまといます。  「どうせ女大河でしょ」と小馬鹿にするのはやめましょう。女性といってもいろいろいるのですから。  直虎は生涯独身で、子供も産みません。  一昨年は子供のいない女、運命の人と結ばれない女はいかに不幸でつまらない人生か、登場人物が口にしていました。そんなくだらない常識は、昨年のきりが吹き飛ばしました。結婚や出産だけが女の人生ではない、思うように生きて信念を貫くのもまた大いにありだと視聴者に示したのです。
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ラスボス感が漂う寿桂尼など、タフな戦国の女人たちが続々登場
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