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好きな男6回連続1位の福山雅治、嫌いな男ジャンルを独占した川谷絵音…男が選ぶ[好きな男・嫌いな男]ランキングをぶった斬り

ユウキ:ただ、「嫌いな男」4位の坂上忍さんと5位のオリラジ・中田あっちゃんのような存在って、僕自身はすごく貴重だと思っていて。テレビに出る人間にとって「嫌いな男」に入るのは、注目されている証しです。発言が賛否両論を呼ぶことも多い2人ですが、「嫌われてもいいから、テレビのあり方を変えてやろう」という気迫を感じます。 吉田:昔は嫌いな男には、「嫌われ役」を演じる芸人の名前が並んでいたことを思うと、あっちゃんは頑張ってますね。まぁ、ガチで嫌われてる感もありますけど。クレバーな人であるのは間違いないです。 ユウキ:本当にそうなんですよ! 昔は「嫌いな男」にもっと芸人が入ってたと思うんですけど、今年は全然入ってない。これって結構お笑い界にとっては由々しき事態ですよ。芸人以外の人にその席を奪われてるってことですから。 吉田:昔はもっと出川哲朗さんとか松村邦洋さんとかわかりやすい人が入ってましたからね。芸人さんで悪役ができる人が減った気がします。 はあちゅう:最近は、芸人さんがコメンテーターをやる人も増えていますよね。コメンテーターをやり始めると、あまり毒も吐けないから、悪者になれなくなっちゃうのかもしれないです。 ユウキ:それもあるんでしょうね。 はあちゅう:ちなみに、元芸人のユウキロックさんから見て、「いま芸人さんで攻めているな」って思う人は、誰ですか? ユウキ:うーん、ちょっと前までは南海キャンディーズの山ちゃんが嫌われ役を買って出てて、ひとつ頭抜けていた印象でしたね。山ちゃんって本当にすごくて、仮に誰かに叩かれても、そのたびに戦って、相手を潰してきた。お笑い戦国時代を勝ち抜いてきた猛者だったんです。でも、最近はちょっとおとなしくなったような気も……。 吉田:そうそう。痩せてから、キャラが変わった気がする(笑)。 ユウキ:さっきの話と重複しますけど、やっぱりいま「攻めてるな!」って僕が思うのはウーマンラッシュアワーの村本君とか、それこそオリラジのあっちゃんです。「とにかく注目されることをしよう!」って、嫌われ役を買って出ている気がして、僕は個人的には応援してますね。 吉田:山ちゃんの話で言うと、昔、彼はアイドル好きだったので、ネットとかでもアイドルオタクとかからターゲットにされやすかったんです。でも、今はアイドル熱が冷めちゃったから、そういう叩かれ方をすることもなくなってきた。  僕、アイドル雑誌で2年連続山ちゃんと対談しているんですが、「アイドル愛を復活させたいんですけど、どうしたらいいんでしょうね」っていつも言ってるくらいだから(笑)。代わりに、村本さんがアイドルと仕事することが多いので、叩かれ役になっている感じになってますね。 はあちゅう:なるほど。そういう背景もあったんですね。

何もしてないのに、鳩山由紀夫は、なぜここまで嫌われるのか?

吉田:政治家では、ボクの大好きな鳩山由紀夫さんが「嫌いな男5位」「嫌いな政治家4位」に入っているのに注目です。辞任以降、ほぼなにもしてないのに、なぜか毎年ランクインしているという(笑)。 ユウキ:「日本をダメにしたのはこの男」って思われてるから。でも、本当に何もしてないですよね(笑)。テレビでも全然見てないし。 吉田:もはや政治家でもないと思うんですけどね。僕、2年前に彼に取材したことがあるんですけど、最高にいい人でしたよ。 ユウキ:えー、本当ですか! すごい!  吉田:想像以上になんでも話をしてくれる人で。写真撮影でも僕と同じポーズを、全部真似してくれたりとか。ご本人いわく「ウケようと思っていろいろやってるんだけど、なぜかみんな怒るんだよねー」って。 ユウキ:アハハ。サービス精神が旺盛なんですねぇ。 吉田:ちなみに、そのとき鳩山さんに「あなたも宇宙人っぽいね」って言われたのが、ボクのひそかな自慢なんですよ(笑)。 ユウキ:宇宙人に宇宙人っぽいって言われるなんて! 最大の賛辞ですね(笑)。 吉田:あと、今、話題になっている豊洲問題は、石原慎太郎が元凶なのに、それでも政治家としてはいまだ人気があるのが意外ですね。それと、森喜朗さんは嫌われてますけど、本人に会うとものすごく人たらしなんです。ただ、デリカシーがゼロっていうだけなんですよ。

「抱きたい男」「抱かれたい男」の本命は成宮君?

はあちゅう:「抱きたい男」は、さっき話題にでたディーン・フジオカさんが2位に入ってますけど、いまアンケートを取り直したら、絶対に成宮寛貴さんが入ってましたよね。 ユウキ:年末の話だったから、アンケートが間に合わなくて残念でしたね。これは。あと、男の娘とデートしている様子が載った、堀江貴文さんも……(笑)。 吉田:あれはいいニュースでしたね! でも、堀江さんって、昔から「ニューハーフが好きだ」って言ってましたからね。 ユウキ:え、そうなんですか! 刑務所で覚えた……とか? 吉田:いやいや、刑務所で覚えたわけじゃなくて、ずっと前から言ってました。 はあちゅう:そうそう。いろんなところでニューハーフ好きを公言されてましたからね。本にも堂々と書いてますよ。 吉田:「セックスのときに女性にフェラチオさせるのが申し訳ない」ってずっと言ってたんですけど、「いざ、ニューハーフのチンコをくわえてみたらすごく楽しかったんだよ!」って興奮してましたもん。 はあちゅう:そうそう。「仮に前が使えなくなっても、もしも後ろが使えたら2倍楽しめるじゃないか」ともおっしゃっていて。「なるほど、その手があったか!」と思いました。 吉田:女性役もやってることを公言していた! ユウキ:そんなオープンだったんだ……。じゃあ、いまさらスクープされても痛くもかゆくもなかったわけですね(笑)。

福山雅治とキャバクラに行くとみんな「石ころ」になる

はあちゅう:「合コンに呼びたい男」にムロツヨシさんがいきなり1位に入ってきますね。私はリリーフランキーさんとかに来てほしいです! 吉田:いいですね! 僕は相当な回数リリーさんと酒は飲んでますが、合コンに来てくれたらすごくいいと思いますよ。金払いもいいし。 ユウキ:年齢的にも頼りになりそう。後輩にいいパスを上げてくれそうですしね。 はあちゅう:自分がガツガツせず、紳士的なイメージがありますね。 吉田:自分は行かないのに、後輩のソープの代金まで出す男ですからね。生粋の九州人ですよ。あ、でも「合コンに呼びたくない男」で言えば、福山さんはよくわかりますよ。僕、リリーさんと福山さんの対談の流れで福山さんとリリーさんとキャバクラに行ったことがあるんです。 ユウキ&はあちゅう:え! すごい!! 吉田:普通、リリーさんとキャバクラに行くと、みんな「リリーさん、サインして!」ってなるんですけど、福山さんがいるとね、もうそれどころじゃない(笑)。みんな福山雅治しか見てないんですよ。ドラえもんの道具に「石ころぼうし」っていう、その帽子をかぶると石ころのように周囲から認識されなくなる道具があるんですけど、まさにそんな感じ。店中が福山雅治しか見てなくて、ボクらは一瞥すらされない感じでした。 ユウキ:福山伝説ですね……(笑)。さすが日本で一番好かれている男……。 はあちゅう:あと、渡米を発表した綾部さんが「世界的活躍が期待される男2位」「次なるベストセラーを書いてほしい男1位」に入りました。 吉田:彼は相方の大ブレイクが不幸ですよね。この現象、『ポンキッキーズ』コンビの安室奈美恵と鈴木蘭々の関係に似てるんですよ。安室が売れた後、1人で番組に出ていた蘭々がNYにダンス留学するっていう。 ユウキ:まったく同じ状況じゃないですか! 彼は昔から「アメリカに行って勉強したい」とは言ってたので、単なる自分探しに終わらずに頑張ってほしいですね。 吉田:「『君の名は。』で号泣しそうな男3位」に徳光さんが入ってる……。でも、徳光さんのはビジネスとして泣いているだけですから、ご本人が本当に涙もろいかはちょっとわからないですけどね(笑)。 ユウキ:カメラが回っているところで泣くという……(笑)。でも、僕はまだ『君の名は。』って見てないんですけど、そんなに泣けるんですか? はあちゅう:私は『シン・ゴジラ』のほうが好きでした。学生よりも、仕事人のほうに感情移入しやすいかもしれません。同じアニメ映画でも『この世界の片隅に』の評判の高さもすごいんですよね。まだ観れてないのが心残りで……。 吉田:映画の良し悪しはともかく、「泣くポイントをきちんとわかって作っている映画」って感じがしましたね。以前、『永遠のゼロ』を観た蛭子さんが、「『永遠のゼロ』泣きましたよ! でも、だからと言って、いい映画ってわけじゃないですけどね!」って監督に言ってたんですけど、まさにそんな感じの映画ですね。 ユウキ:アハハ。 はあちゅう:あと、気になったこととしては、全般的にジャニーズの方は入ってこなかったことですね。 ユウキ:男の人はあまり興味ないんですかね。 吉田:個人的にはTOKIOの長瀬君とかもっと「好きな男」に入ってもいいと思うんですよね。僕は彼の好感度が上がる話、いっぱい持ってますよ。おぎやはぎさんのラジオに出て、ひたすら下ネタを話まくったりとか……。本当に彼はいい意味で男に好かれる男だと思います。 ユウキ:僕もイケメンの頂点は長瀬君だと思ってます。僕、アメカジが好きなんですけど、アメカジを着こなしている人として一番カッコイイのは長瀬君ですから。 はあちゅう:男子人気がもっと上がってもいい人ですね。

吉田豪的2016年MVPは、ラジオで暴行したあの人!

ユウキ:まぁ、これで一通りランキングはみた感じですが、どうでしたか? 吉田:でもねぇ、僕的には結構今年のランキングは不満なんですよ。 はあちゅう:え、何でですか? 吉田:個人的にはテレンス・リーとか長谷川豊さんとか、気になる人がいっぱいいたんですけど、全員圏外でしたね。 ユウキ:テレンス・リーさん、捕まりましたね。 吉田:そういえば、テレンス・リーの話で、僕が大好きな話があるんです。数年前、歌手志望の女の子がテレンス・リーに「音楽関係者を紹介する」と言われて、騙された……という告発記事を読んだんです。そのとき、テレンス・リーが紹介した音楽関係者っていうのが、ポカスカジャンだったっていう(笑)。こんなよくできた話ないじゃないですか!! ユウキ:アハハハ!! たしかに関係しているけれども! ポカスカジャンのことを音楽関係者って言わないですよね。演芸の人ですよね、どう考えても。 吉田:あとは、テレビ以外で言うと、名古屋のラジオ番組で、アシスタントの女性を生放送中に暴行して逮捕された宮地佑紀生さんが’16年で一番注目でした。彼が圏外なのが残念! ユウキ:ニッチだなー(笑)。 はあちゅう:正直、宮地佑紀生さんの存在は、あの事件があるまで、全く知りませんでしたよ。 吉田:いや、ボクももちろんあの事件があるまで存在を知りませんでしたよ。あのときの放送、フルで聴くと本当におもしろいんです。「痛い! 痛い!」って言われながらボコボコとアシスタントの女性を蹴った後、何事もなかったかのように次週の予告をするんですが、「来週のテーマは『なかよし』。僕たちみたいだね!」って……。 ユウキ:アハハハハ! 吉田:あまりに興味が募りすぎて、その後、彼の本も読んだんですけど、そのタイトルが『宮地佑紀生の天国と地獄』っていう。 ユウキ:「まさに今の状況だよ!」って感じですね(笑)。 吉田:でも、その本読んだら、彼が空手と少林寺を過去にやってたことが判明して。そんな人が女性を蹴っちゃダメでしょ……と、ますます思いました。 ユウキ:本当にダメな人ですね! いやぁ、こんなおもしろい人たちも全然入ってこなかったっていうのは、2016年にいろんなことがありすぎたんでしょうね。2017年も楽しみです! ※現在発売中の『週刊SPA!』1/10発売号では「男が選ぶ[好きな男・嫌いな男]」という特集を掲載中 【ユウキロック氏】 M-1準優勝などの実績を持つ、漫才コンビ・ハリガネロックの元メンバー。芸人時代の赤裸々な解散記録や大物芸人との交流を綴った『芸人迷子』(扶桑社刊)が発売中 【はあちゅう氏】 作家・ブロガー。「月刊はあちゅう」の更新のほか、近著にDJあおい氏との共著『言葉で心をつかむ。 私たちが考えていること、続けていること。』(幻冬舎)など著書多数 【吉田豪氏】 プロ書評家・プロインタビュアー。タレント本の収集家という一面も持ち、その情報量は業界一。同座談会には毎年参戦。近著に『続 聞き出す力』(日本文芸社)など <取材・文・撮影/週刊SPA!編集部>
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週刊SPA!1/17・24合併号(1/10発売)

表紙の人/ SKE48

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島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ…笑いの傑物たちとの邂逅、そして、己の漫才を追求し続けたゆえの煩悶の日々。「ハリガネロック」解散までを赤裸々に綴った迷走録。


言葉で心をつかむ。 私たちが考えていること、続けていること。

どうすればSNSを使いこなし、楽しむことができるのか?初対談の二人がネット未公開の秘訣と本音を赤裸々に明かす!


続 聞き出す力

右も左も善も悪も!正しいサブカルも間違ったサブカルも!すべてを飲み込む面白至上エンターテインメント!!

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