TAKAみちのくがWWE世界ライトヘビー級王者!――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第275回(1997年編)
いっぽう、WWEとのネゴシエーションが不発(?)に終わったサスケはECWとの交渉に方向転換。ポール・ヘイメンECWオーナーと急接近を図った。このとき、ふたりの“天才プロデューサー”がもっともっとディープな関係になっていたとしたら“プロレス現代史”はちがったものになっていたかもしれない。
WWEにおけるTAKAのポジションは、ライトヘビー級構想のキーパーソン。みちのくプロレスを離れ、メキシコに活動の場を求めていたTAKAにとってWWEとの契約はちょっとした“偶然”で、WWEのライトヘビー級構想は“必然”。どうやら、メジャーWWEはTAKAみちのくというレスラーをほんとうに必要としていた。
WWE世界ライトヘビー級王座をめぐるTAKAのライバルは、ジェリー“ザ・キング”ローラーの息子のブライアン・クリストファー。メキシコとプエルトリコからも軽量級の選手たちが集まりはじめていた。
WWEの1998年のテーマは“開かれたメジャー”。“1984体制”で世界征服―レスリング・ビジネスにおけるグローバリゼーションを計画したビンス・マクマホンがそのポリシーをやや軌道修正し、日本やプエルトリコのプロレス団体との関係修復を模索したのもこの時代だった。“ロウ”の視聴率はまだ“ナイトロ”のそれを追い抜けないままだった――。(つづく)
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文/斎藤文彦 イラスト/おはつ
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