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ビンスとストーンコールドの長編ドラマ=序章――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第286回(1998年編)

WWEオフィシャルRAWマガジン

ストーンコールドとビンス・マクマホンWWEオーナーの因縁ドラマがついに本編に突入。それはミスター・マクマホンのレスラー転向案への伏線だった(写真はWWEオフィシャルRAWマガジン1998年2月号表紙より)

 年にいちどの祭典“レッスルマニア”が終了すると、WWEの大河ドラマは新シーズンに突入する。ポスト“レッスルマニア14”の新路線は2日連続のTVテーピング、3.30ニューヨーク州オーバニー大会(生中継)、3.31ニューヨーク州シラキュース大会(4月6日オンエア分)からスタートを切った。

 新シーズンの基本モードは、“ストーンコールド”スティーブ・オースチンとビンス・マクマホンWWEオーナーの因縁ドラマだった。

 3.30“ロウ・イズ・ウォー”オーバニー大会のハイライトは、もちろんストーンコールドとビンスの“接触シーン”。前夜の“レッスルマニア14”ボストン大会でショーン・マイケルズを下しWWE世界ヘビー級王者となったストーンコールドは、この日、グローバル・モデルと呼ばれる新しいデザインのチャンピオンベルトを肩からさげてリングに登場してきた。

 ブレット・ハート、ショーン、アンダーテイカー、サイコ・セッドらがかつてその腰に巻いた旧デザインのベルトは封印され、ストーンコールド政権誕生と同時にその象徴となるチャンピオンベルトが新調された。

 WWEはこのあたりの視覚的なディテールにひじょうに強いこだわりをみせる。古くはブルーノ・サンマルチノから(イワン・コロフをワンポイント・リリーフに)ペドロ・モラレスへの政権交代が実現したときも、“1984体制”でボブ・バックランドからアイアン・シークを“のりしろ”にハルク・ホーガンに主役の座が移ったときも、新しいチャンピオンのために新しいチャンピオンベルトが用意されていた。

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ストーンコールドとビンスの顔合わせは…

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