小池都知事の東京五輪会場問題でとばっちり。ハンドボールを襲った難癖とは?
~今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪 第40回~
フモフモ編集長と申します。僕は普段、スポーツ観戦記をつづった「スポーツ見るもの語る者~フモフモコラム」というブログを運営しているスポーツ好きブロガーです。2012年のロンドン五輪の際には『自由すぎるオリンピック観戦術』なる著書を刊行するなど、知っている人は知っている(※知らない人は知らない)存在です。今回は日刊SPA!にお邪魔しまして、新たなスポーツ観戦の旅に出ることにしました。
小池都知事による東京五輪会場移転問題が持ち上がった際に、ひとつの難癖が生まれていました。
「バレーボールはなぜ新しい会場を建てるのだ」
「代々木の体育館でやればいいだろう、いつもやってるんだから」
「え?代々木ではハンドボールをやることになっている?」
という流れからの、
「なんでハンドボールはそんなイイ会場でやっているのだ」
という難癖です。
確かに日本におけるハンドボールの存在感から言えば、国立代々木競技場第一体育館は分不相応な会場かもしれません。男子は1988年ソウル大会を最後に五輪に出場がなく、女子も1976年モントリオール大会たった1回の五輪出場にとどまっています。
リオ五輪では「男女とも日本が出場できない唯一の競技」という不名誉な記録も残しました。
それが日本スポーツの聖地のひとつといえる代々木第一体育館をあてがわれるとは。
今回は「代々木のサイズで中身がハンドボールなら東京五輪でも絶対空席だらけだろう」という安全牌の視察ではなく、「本当に代々木を渡していいのか」という難癖の蒸し返しのような気持ちでの視察です。欧州ではハンドボールが人気だそうですが、やるのは日本・東京です。
「1964年東京五輪のレガシーを2020年東京五輪で受け継ぐに足る競技なのか?」
ハンドボールを厳しくチェックするつもりで物見遊山に出発です。
向かいましたは第68回日本ハンドボール選手権大会。日本一を決める掛け値なしの国内最高の試合です。会場となるのはコチラも東京五輪のレガシーである駒沢オリンピック公園総合運動場・体育館。収容人数3000人ほどの会場をハンドボールはどれぐらい余らせてくるのか、試合そっちのけで早速スタンドのチェックに向かいました。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1282233
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