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アイドルグループで優遇されない「干されメン」だからこそ見える景色【現役グラドル経営者・手束真知子】

ミスマガジン2004、SKE48/SDN48の元メンバーという経歴を持ち、今は現役グラビアアイドルとして活動しながら、グラドルたちが働くカフェの経営者でもある手束真知子。そんな“二足のわらじ”をはく彼女だから語れる「フリーランスアイドル論」とは……?

大所帯グループには「推されメン」と「干されメン」がいる


手束真知子 グループアイドルには「推されメン」と「干されメン」が存在していることを知っていますか? それぞれのグループで多少のズレはありますが、簡単に説明すると運営スタッフから好かれているメンバー、好かれていないメンバーという意味なんです。

 「推されメン」はそのグループのセンターを務めたり、歌うパートが他より多かったり取材や収録では必ず目立つ位置に居てしっかりしたコメントをしたりするんです。比例してファンも付きやすい。

 一方、「干されメン」はその真逆。立ち位置はいつも端っこで目立つときも少なければ歌うパートも少ない。取材や収録は推されメンの後ろで顔半分隠れていてもニコニコ笑って立っているだけか、そもそも呼ばれないこともあり、もちろんファンも少ない。

 どっちになりたいかと言われると、それは絶対にみんな「推されメンになりたい」と言うはずです。私もSKE48/SDN48としてアイドル活動をしていた時は推されメンになりたくてなりたくて仕方がありませんでした。

 でも残念ながら……私は「干されメン」だったんです。

 やる気満々でグループに入ったのに干されメンになってしまい悩んで……理由がわからないことにさらに悩む。楽しいアイドル活動がこの悩みにより負の連鎖のように感じた日々もあったのですが、アイドルグループでの活動が終わってみて気付いたことがあるんです。

みんながなりたい選抜メンバーに「なれなくてよかった」


⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1316770

手束真知子 今ではよく知られるようになりましたけど、選抜メンバーとはCDのA面を歌うことができるメンバーのことで、そこに入ると、晴れて「推されメン」になったも同然です。CDのジャケットにも載れるしイベントやテレビ収録にも呼ばれるようになります。人気も一気に急上昇☆

 だからこそみんな選抜メンバーになることにこだわるんですよね。

 私も当時は選抜メンバーになりたくて週4日ダンスレッスンに通ったり、選抜メンバーが休んだ時に穴を埋められるようにと、自分が参加していない曲でも歌と振りを完璧に覚えたりしていました。

 そんな努力もむなしく結局私は最後まで選抜メンバーなることができなかったのです……。

 でも私は今「あの時選抜メンバーになれなくてよかった」と胸を張って言えます。

 AKB48の渡辺麻友さんがテレビで「AKBはまじめに頑張ったり、一生懸命やったり、ストイックにやったり、それが正解じゃないところ」と発言したことがあったように、アイドル(芸能界)は真面目だけではやっていけません。

 では何が必要なのかというと、周りへのアピールが上手いとか、スタッフさんとのコミュニケーションとか、本番での実績(ファンの数やそれだけその場を沸かせられるか)とか……単純に歌とダンスのうまさだけじゃないものが必要になってくるんです。

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「干されメン」としてみえた景色と今

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