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高まる「殺処分ゼロ」――猫の引き取り数と殺処分数が合わない理由

高まる「殺処分ゼロ」──猫の引き取り数と殺処分数が合わない理由 東京都の小池都知事が2020年の東京五輪開催までに殺処分ゼロを掲げ、積極的に取り組んでいる。神奈川県、熊本市、広島県、札幌市、神戸市など全国の自治体でもこうした動きは進んでおり、全国的に広がりつつある。殺処分ゼロの達成は各自治体だけでなく、民間の動物愛護団体や動物愛護家たちの悲願でもある。

 環境省の統計データによると、犬猫の殺処分数は平成元年の約100万頭から2015年は約8万頭に減少している。しかし、現在も毎日、約200頭もの犬猫の命が奪われている計算だ。殺処分の内訳は全体の約8万頭のうち、約6万頭が猫である。

 犬より猫の殺処数が多い理由は、飼い主のいない「のら猫」という存在が大きい。全国の動物愛護センターで引き取られる猫の8割以上が、所有者不明のいわゆるのら猫だ。同センターに収容された猫は、迷い猫は飼い主に返還され、そうでない猫は新しい飼い主を募集するか、ボランティア団体(個人を含む)に譲渡される。それ以外の猫が、殺処分の対象になる。

⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1321092

高まる「殺処分ゼロ」──猫の引き取り数と殺処分数が合わない理由

殺処分の多数をしめる、のら猫の問題


■2015年度・猫の引き取り頭数数と殺処分数

・引き取り数/9万75頭
・飼い主に返還/345頭
・譲渡数/2万2692頭
・殺処分数/6万7091頭(怪我や病気による収容中の自然死なども含む)

※環境省「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」より。

 さて、この数字を見ると、猫の引き取り頭数と猫の殺処分数が一致しないことに気づく。9万75頭(引き取り数)から2万3037頭(返還+譲渡数)を引くと6万7038頭(合計)となるはずだが、殺処分数は6万7091頭なので、53頭足りなくなるのだ。

 では、なぜそのような誤差がしょうじるか、『のら猫の命をつなぐ物語 家族になる日』(学研プラス)の著者で、のら猫問題などに詳しい児童文学作家の春日走太氏に聞いてみた。

「これは各自治体が集計した時期に関係があります。例えば、前年度に収容した猫が、年度をまたいで殺処分されると数に誤差がでます。また、収容した猫が妊娠しており、年度をまたいで子猫を産んだ場合なども同じです」

 このような数字の誤差はあるものの、約2万頭の猫が譲渡され、殺処分を減らす原動力になっている。その譲渡先の多くが、各動物愛護センターに登録されているボランティア団体(個人も含む)だ。彼らは引き取った猫の世話をしながら、病気の治療や不妊手術、人に馴れさせるなどして、適正な飼い主を探して譲渡している。

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ボランティアにのしかかかる殺処分ゼロの負担

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家族になる日

のら猫たちそれぞれの、笑顔や涙にあふれるエピソードを、そこに関わる人間たちの姿や思いとともに、じっくりたっぷり紹介





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