というわけで、サイクルサッカーの基礎を教えてもらったところで、さっそく紅白戦を見せてもらうと……。想像以上にダイナミック！　ボールと相手選手のわずかな隙間に、かなりのスピードで車体を突っ込んでいくので、見ていて思わずヒヤヒヤしてしまう。タイヤさばきも華麗で、走りながら前輪で器用にパス交換をし、強烈なシュートを放っていく。 「身体能力よりもサッカーで言うところの『マリーシア』、ずる賢さや裏をかく姿勢がモノを言うのがサイクルサッカーです。プレー中は自転車と一体になるので、感覚としては車椅子バスケに近いかもしれません。慣れてくると不思議と体より自転車が先に反応するんですよ」 　「新手の“オモシロスポーツ”か？」と斜めに構えていた筆者だが、実際に乗ってみると普通に走るだけでもかなり難しく、初めて自転車に乗ったときのような気分にさせられた。ましてはボールを操るなど、かなりの技術が必要なはず。サイクルサッカーは奥が深そうだ。 　ゴールデンウィーク中の4月30日（日）には、こちらの体育館でサイクルサッカーの大会「ドンタコスマツヨシカップ」も開催されるそうなので、自転車やサッカーファンはもちろん、物珍しさで見てみたいという人まで、ぜひ足を運んでみてはどうだろう？ ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1323914 ＜取材・文／林バウツキ泰人　撮影／林紘輝（本誌）＞ ライター・編集者。日本人の父、ポーランド人の母を持つ。日本語、英語、ポーランド語のトライリンガルで西武ライオンズファン