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男の娘や女装家は「家族を味方につける」しかない――女装小説家・仙田学の願い

 女装してみたいんだけど、メイクとかどこでしたらいいの?  ふだんから男の娘として生活したいけどまわりの目が気になる……何かいい方法はないかな。  女装を楽しむうえで、メイクや着替えをする場所をどうやって確保するかに悩んでいる人も多いだろう。 巨匠・篠山紀信に表紙写真を撮られた女装小説家の肖像――仙田学の『女のコより僕のほうが可愛いもんっ!!』 一人暮らしなら問題はない。  でも、家族と同居している人たちは、メイク道具や女装セットを隠す場所に苦労しているのでは。  今回は、男の娘メイク術ならぬ男の娘メイク道具隠し術、快適に女装できる場所を作る方法について考えてみたい。  結論からいうと、 「家族を味方につける!」  これに尽きるだろう。  家族公認で女装をする、家族に応援してもらいながら女装をする。  これなら、メイクや着替えをする場所の心配は要らない。  だが、家族に女装を認めてもらうことは簡単ではない。  むしろ絶望的に難しい。  連載の第6回で取材をした、新宿2丁目の女装サロンバー「女の子クラブ」のキャスト、けーこさんは、「女装をしていて困ったことは?」と訊くと真っ先に、「着替える場所がない」と答えていた。  女の子クラブでは、既婚者の女装子向けにレンタルスペースを貸し出している。  たとえば、父親や兄弟や彼氏や夫に、実は女装の趣味があったと知ったら……家族やまわりの人はそれまでと同じように接することができるだろうか。  戸惑い、不安に襲われて、全力で辞めさせる。ドン引きすぎて、関わりを断ちたくなる。一般的な反応は、そんなところかもしれない。  そして悩むだろう。大切な身近な人は、いったいどうしてしまったんだろう。これからどうなってしまうのかな。なにかできることはないだろうか。  相手の価値観を尊重したいと思いながらも、世間の目が気になって受け容れることができない。  女装をしている相手を認める余裕がないのだ。
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親に女装を受け入れさせるまで
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