更新日:2021年11月10日 06:51
恋愛・結婚

ラブドールの顔やメイクはどのように創られるのか――女性ファンも急増、もはやアートの領域に

男性だけではなく、女性にも愛される理由

「お客様によってさまざまですが、当ショールームに来場する女性の多くが、顔に興味をお持ちです。ドールのメイクをお手本にする方や、美大生でドールの頭部を芸術活動の参考にする方もいます」  また、ドールの顔がカワイイ、きれいという理由で来場する女性も多いのだとか。7月7日より受注開始となった“創業40周年記念モデル「Berry」”は、こういった女性客のニーズにも合わせた観賞用のリアルフィギュアである。そのため、性的機能は備えておらず、「人形を愛する人に大切にしてもらいたい」という思いがこもっている。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1369776
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創業40周年記念モデル「Berry」のCoco(ここ)

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同じCoco(ここ)でもウィッグや瞳の色で印象が違ってくる

オリエント-13「当社は今年(2017年)5月20日から6月11日の3週間、渋谷のギャラリー、“アツコ・バルー”で『オリエント工業40周年記念展「今と昔の愛人形」』を主催したのですが、その間、1万人を超えるお客様にご来場いただき、女性の来場者は6割を超えてました」  イベント開始当初は1日の来場客数は約300人であった。しかし、ブログやSNSを通じて情報が広まり、終盤に差し掛かる頃には入場規制がかかるほどであった。 「女性客の多くが、セクシュアリティな面ではなく、“アート”として捉え、来場していたことが印象的でした。弊社のリアルラブドールはさまざまなポージングや立たせることも可能です。芸術面、そして機能面でも評価していただき、アメリカの写真家・ローリー・シモンズさんや、同じく写真家の杉本博司さん等、著名なアーティストの方が当社のリアルラブドールを題材にした作品を製作してくださいました。そういったことが、女性から注目を集めている理由のひとつとして考えられますね。また、一般の方も観賞用として購入され、なかには外出先にドールを同伴して写真撮影を楽しみ、ブログやSNSにアップしてくださる方も見受けられます。このようにドールを大切にしていただいていることは、メーカー側として、とてもうれしいことです」  男性だけではなく、女性からアーティストまで魅了するリアルラブドールの世界。もはや現在、性具の域を超えて、アート作品と言っても過言ではないのかもしれない。 ●オリエント工業公式サイト https://www.orient-doll.com/ ※お得なサマーセール実施中!(8月20日まで) 上野ショールームTEL:03-3832-4832(完全予約制) <取材・文/水野高輝、撮影/藤井敦年>
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