清水良太郎だけじゃない…風俗嬢が体験した薬物トラブル「中毒者の客は刺激しないのが一番」
モノマネタレントの清水良太郎が覚せい剤取締法違反(使用)で逮捕された。清水容疑者は今月10日、池袋の派遣型風俗店に勤務するデリヘル嬢に無理矢理薬物を飲ませて、「キメセク」を行おうとした疑い。このニュースを見て、「こういう客たまにいますよ」と話すのはデリヘル嬢の真美さん(仮名・25歳)。
「新宿のビジネスホテルに呼ばれた時、部屋に入るなり、明らかに挙動不審の客がいたんです。自分で呼んどいて勘ぐっているというか……。目がギョロッとしていて、まったく瞬きをしないので、変だなと思いましたね」
新宿に呼ぶ客は変わっている人が多いとの事なので、特に気にしなかったというが……。
「『お客さん、落ち着きないですね』と冗談で言ったら、その客自ら『俺、シャブやってるんだ』とカミングアウトしてきました。確かに体型は普通なのに、顔だけが異常にガリガリ。頬がこけていて目の下はクマが目立つ。その人の話によると、覚せい剤をやっていると勘ぐりが激しくなるため、盗撮の恐れがあるラブホテルは絶対使わないのだとか。もし、自分も覚せい剤をさせられそうになったら、お店に連絡しようと思ったのですが、特に何もなかったので普通にプレイしました。下手に通報して逆切れされたら困りますからね。で、プレイが始まったのですが、いくら頑張っても全然フィニッシュしないんです。覚せい剤を使いすぎると、アソコの感覚が麻痺してイキづらいのだとか。普通のセックスでイケないから、デリヘルを呼んだとも言っていましたね。少し気になって『お仕事、何してるんですか?』と聞いたら、『元ヤクザ』としか教えてくれませんでしたね」
真美さんのように事なきを得た嬢もいるが、中には客と脱法ハーブをやってしまった風俗嬢も。元・ホテヘル嬢のサオリさん(仮名・29歳)だ。
「ハーブがまだ合法だった2010年頃、渋谷のホテヘルに勤務していました。渋谷内のホテルでプレイを行うんですけど、当時のホテル街にはハーブを取り扱う店が乱立していましたね。客が指定したホテルに入ると、臭いがするのですぐに分かりました。ハーブは合法なので、お客さんがやっていても問題が起きなければ、店に連絡はしなかったんです。シャワーを浴びてプレイを始めようとした時、お客さんが『これ吸っていい?』と、パケ袋を取り出しました」
客が出してきたのは、タバコでジョイントしたハーブと錠剤ドラッグだった。
「『両方、合法だからやってみる?』と言われて、なんとなく私も興味本位で吸ってみたんです。最初は普通にプレイしてたんですが、その後、急に体がダルくなってきちゃって。動くのが面倒くさくなって『ゴム有なら本番してイイよ』と言っちゃいました。『キメセク』は気持ち良いと言いますが、私はあんまりでしたね。プレイが終わっても、ずっと身体が重くて気持ち悪くて……。店から、時間終了の電話が来たので平静を装い、どうにか部屋から出ました。待機所のある事務所に戻ると、今度は喉が渇いて息が苦しい。明らかにヤバイな、と思いました。さすがに『自分からハーブを吸った』と店の人には言えず、『お客さんと飲みすぎちゃった』と誤魔化しました。その後、トイレで吐いてしまい、店長が心配してくれて早退させてもらえました。家に帰ってからも寝ている最中ずっと気持ち悪くて……。目が覚めたのは次の日夕方でした。どうやら、14時間も寝ていたらしいです」
合法と言え、違法物よりも混ぜ物が多いため、サオリさんのように身体に合わない人もいる。「薬物をやっている客に当たったら、なるべく刺激しないのが1番」と真美さんが教えてくれた。風俗嬢と客の薬物トラブルは、切っても切れない関係のようだ。
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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