2018年もつかえる!2017年流行ったメンズファッション5選
―[メンズファッションバイヤーMB]―
メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第157回目をよろしくお願いします。
今回は2017年メンズファッションで流行ったトレンドを5つ振り返って紹介しましょう。どれもまだまだ来年も流行が続くものばかり。今のうちに押さえておくのがオススメです。
▼トレンド1:合皮に本革に!! 「レザーライダース」旋風!!
ユニクロも久しぶりに復活させましたが、今年は「レザーライダース」が大人気。テキスタイルメーカーの研究開発の甲斐あって、今年は「超リアルな合皮素材」が豊富に展開、その影響で各ブランド、安価なレザー商品を多くラインナップしていました。
特に人気だったのがダブル仕様のライダース。バイカー的なイメージが強いアイテムですが、今年はスラックスなどを合わせた「大人ライダーススタイル」が多め。
シンプルな着こなしを好む「ノームコア」のトレンドが一巡し飽きられ始め、今年からはちょっとだけ変化のあるアイテムが好まれる傾向が強くなりました。そこでデザイン性はあるけれど、そこまで派手じゃない「レザー素材のライダース」が支持されているようです。スラックスに革靴、無地のニットなどに、今年は「ジャケット」ではなくちょっとだけ癖のある「ライダース」という気分でした。
▼トレンド2:ハイブランドの影響か!!「サコッシュ」が人気!!
スポーツやアウトドアシーンなどで両手を開けるために作られたバッグ「サコッシュ」。要するにミニショルダーバッグなのですが……今年はコレが大人気。ルイヴィトンもカリスマ的ストリートブランド「シュプリーム」とコラボしてサコッシュ風のミニバッグを展開。話題性も相まって瞬く間に完売、今ではオークション市場でプレミアム価格がつくほどになっています。
サコッシュの魅力はなんといってもそのカラフルなデザインと手頃さ。シンプルな着こなしでも、サコッシュをひょいっと合わせるだけで変化のあるコーディネートが完成します。赤や緑などアウトドアらしい色味を使っているものが多いですが、面積が小さいのでそこまで主張が強くなく、使いやすいのも魅力です。
▼トレンド3:ガウチョから流れ流れてついにメンズに到達「ワイドパンツ」!!
数年前レディースでは「ガウチョパンツ」が空前の大ブーム。ガウチョとは半端丈のワイドパンツのこと、体型を隠せてかつスラックス素材で大人っぽく見えると大人気。そこからレディースは「ワイドパンツ」、スカート風のワイドパンツ「スカーチョ」などアイテムがどんどん派生し、女性のパンツ市場は太めが主流となっていったのです。
その流れがついにメンズにも到達。長らく「細身のパンツ」がメンズの定番でしたが、今年はワイドが非常に多め。トレンドを強く意識しないユニクロでさえ、今年からワイドパンツを展開しています。
デニムやチノ素材などもありますが、一番人気は「スラックス素材」。ストンと落ち感のあるスーツライクな印象で、ワイドシルエットの野暮ったさを適度に打ち消してくれます。「綺麗だけど気が抜けている」「カッチリしているけどどこかラフ」と、まるで「スーツでネクタイを外す瞬間」のような色気あるバランスが一本で作れるのがワイドパンツの魅力。今年は本当に多かったですね。
ちなみに来年春夏はジャージ風にサイドラインが入ったワイドパンツなども人気です。
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ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag)
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