実はこっそり変わっていた「ホッピーの瓶」。製造元に聞く、意外な反響とは?
――言われなくたって毎日飲みますとも! ところで、前から気になっていたのですが、ラベルの桜マークってどんな意味があるんですか? 梅や薔薇や紫陽花(あじさい)とかじゃダメだったんですか?
原:今の社名の前は「コクカ飲料」という社名だったのですが、戦後のある日、創業者の石渡秀が、赤坂見附の駅で若い女のコが進駐軍の兵士たちに絡まれている場面に遭遇したんです。周りの日本人は恐れたのか、それを見て見ぬ振り。その光景に憤った石渡が「日本男子よ、大和魂を忘れるな」と、「国華」。つまりコクカという社名と桜のマークをつけたそうです。
――そんな勇ましき由来が!! ホッピーの歴史を感じちゃいましたよ!
原:’48年に発売開始し、新橋や池袋の闇市を中心に広まりました。粗悪な酒しか手に入らない時代だったので、「まずい酒でもホッピーで割れば美味しく飲める」と重宝されたそうです。戦後の庶民の心を支えた、「お助け飲料」と言われています。
――今の僕も、ホッピーには大いに助けられていますよ! 命の恩人です! 最近は女性や若者にもファンが増えてますよね?
原:そうですね。ホッピーを今まで飲んだことのない方が上司や、たまたま隣に座っていた人に飲み方を教えてもらって注文してみるというケースが多い飲み物なんです。ホッピーにはそうやって、人と人とを繋げていく一面もあるようです。
――僕もこれから布教しまくっていく所存です! ホッピーハッピー!!!
<取材・文/清野とおる 鴨居理子>1
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1月12日発売の『ゴハンスキー4巻』ではこれ以外にも、清野とおるがエンジョイするホッピーライフの実態、そして製造元が推薦する極上のホッピーが飲める「公式の注ぎ方」なども紹介している。気になる方はぜひチェックしてみてほしい!
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