10代“バカッター”のその後…就職や進学が困難に「行く先々で“炎上したヤツ”と言われ続けた」
SNSで炎上する若者たちが絶えない。昨年、女子高生が渋谷駅前の路上で自身の胸を揉ませる“フリーおっぱい”を行う動画をYouTubeにアップし、大炎上したことも記憶に新しい。
おもしろいと思って発信してしまった場合はもちろん、10代の若者であれば、自身の行動が常識やモラル、法律からはみ出していることに気付かず、なにげなくSNSに投稿してしまうことも多いのではないか。Twitterは別名、バカ発見器とも揶揄される。いきすぎた行動をツイートしてしまい炎上したひと=バカッターになってしまった若者は枚挙にいとまがない。
では、彼らはその後、どのような道を歩むことになるのか。今回は、たった一度のつぶやきで人生設計まで狂ってしまった例を紹介したい。
深夜、尿意を覚えて目が覚めると、マナーモードに設定したスマホがブンブンなっていることに気がついた。こんな夜中に誰だろう……。そう思ってスマホを覗き込むと、そこには数百というツイッターアプリからの通知が表示されていた。「退学おめでとう」「死ね」「バーカ」「通報しておいた」といった、どこの誰ともわからないユーザーから送られたダイレクトメールも数十通。その中に、友人からのメッセージを見つけた。
「頼むから、早く消してくれ、電話に出ろ」
今から数年前、関東地方に住むフリーターの男性・山脇さん(仮名)は、当時通っていた高校の体育祭の準備に明け暮れる日々を送っていた。そしてほぼ毎日、放課後は友人宅に集い、菓子を食ったりジュースを飲んだりして他愛もないことを語り合った。当時高校三年生。山脇さんは「青春の思い出に」とみんなで写真を撮り、ツイッター上にアップしたのだった。
「写真には僕と友人、友人の彼女が写っていました。僕は真っ赤な顔で缶チューハイを持っていて、友人はタバコを持っていた……そして彼女も缶ビールを……」
上げた瞬間、友人からの「いいね」やコメントがいくつかついた。
「楽しそうだな」「体育祭頑張ろうぜ」
それらに「おう!」「頑張ろうな!」と返信してからおよそ三時間後。それが冒頭部分、山脇さんが眠りから覚めたタイミングだった。ツイートを慌てて消し、非公開設定にした。プロフにあった「××住み●●高2年」という記述も変えた。しかし、どこの誰ともわからないツイッターユーザーらが、山脇さんの書き込みや写真、プロフィール情報などを保存しており、どんどん拡散されていった。「消しやがった」「消しても無駄」「消したら増えるのに」と、山脇さんがアカウントを非公開にしてから、拡散スピードに拍車がかかったようにも見えた。
問題の写真に写っていた友人は、ツイッターのアカウントだけでなく部活や大体の住所、家族構成までネットユーザーによってまとめられ、彼女の写真を使った悪質なコラージュ写真まで拡散され恐怖で眠れなくなった山脇さん。友人とも電話で相談し、とにかく親と警察、学校に相談しようということになった。

バカッターのその後「炎上したヤツと言われ続けた」

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