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若者に「マッチ」が大人気。入手困難になりそうなレア物も登場

昭和からなだれ込むように迎えた平成も、ついに来年で終了。そんななか、わずかに生き残る&かつ高値になりそうな昭和の良品をピックアップ! 姿を消す前に放つ最後の輝きをご覧あれ マッチ

震災をキッカケに再び必需品となったマッチ

 戦前のマッチは生活必需品、戦後のマッチは広告用品だったが、ライターの普及により生産量が激減。しかし一方では、東日本大震災をキッカケに、停電をしのぐための「防災必需品」としてロウソクとともに見直されつつある。  その火つけ役は、長期保存が利いて湿気に強い「缶マッチ」を考案した神戸にあるナカムラの中村和弘社長。広告マッチの注文が消えゆく危機を感じ、11年前から「売るマッチ」をコンセプトに商品開発を続けている。 「最近では通常190円ほどの徳用マッチがBEAMSのロゴ入りで864円、1個20円前後のマッチも復刻ラベルにして100円。どちらも順調に売れています」
BEAMS JAPAN

※BEAMS JAPAN HPより

 購買層は意外にも若い世代の人々。中高年層よりも防災への意識が高く、見た目もかわいいので部屋に飾れるという理由が多い。 「戦後、日本は超便利主義に走り、マッチも一時廃れてしまったが、ヨーロッパではかなり以前から暖炉や葉巻の着火にマッチが重宝されており、火をつけてゆっくりと楽しむ時間も同時に見直されている。そういう意味では日本はまだまだ。私の偏見かもしれませんが、バブル世代の人々はいまだマッチに興味を示してくれませんね」  実は中村氏の会社の商品の中にも、将来貴重品になりそうなマッチがあるという。 「マッチの頭がカラフルな5色のものはそろそろ作れなくなる。BEAMSのマッチもレア商品です」  防災も兼ねて、楽天やアマゾンなどで購入しておくべし! ― 絶滅寸前な[昭和の良品]カタログ ―
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