CDではなく“カセットテープ”でデビュー。女子大生シンガーの昭和愛
時代は令和。あらゆる価値観が変化を遂げるなか、若者たちの目に昭和カルチャーはどのように映るのだろうか。いま、現役女子大生でシンガーソングライターのアマイワナ(Twitter:@amaiwana_jp)の活動が前例にない目新しさだと話題になっている。
2000年1月1日生まれで昭和アイドルのモノマネが特技の彼女は、2020年11月11日に『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)への出演を果たし、今年3月21日には『DAIGOのアマイワナ』(フジテレビ系)で初の冠番組に出演。着々とメディア露出を増やしている。
14歳から弾き語りでのライブ活動を始め、まだ駆け出しのアーティストである彼女は、晴れて2020年にApple MusicやSpotifyなどで自身の音源をデジタルリリースした。そして今年3月13日には自身初のフィジカル音源のリリースを展開したのだが、それはCDではなく、なんと“カセットテープ”だった。
ミレニアムベイビーであり新世代のアーティスト・アマイワナは、なぜCDではなくカセットを先にリリースしたのだろうか。彼女のバックグラウンドを紐解くとともに、アナログ音源に込めた思いを本人に伺った。
今回、EP『恋せよ惑星』をCDではなくカセットテープで出した意図は何かあるのだろうか。
「私も含めて今の若い世代のみなさんはCDを聞かないので、今回はCDを出さないと決めていました。昨年12月にまずサブスクで『恋せよ惑星』を解禁して、次にCDの代わりにカセットやレコードを出したいなと思ったんです。
レコードやカセットは音質が好きというのもあるんですが、わざわざそれを使って聴くことで自分が昭和当時の女の子になりきった気分になれるから、みなさんにもそれを体験して楽しんでほしいという思いでリリースしました」(アマイワナさん、以下同)
今の10~20代といった若い世代にとっては、もはやCDもカセットやレコードと同列の旧世代的なコンテンツとして認識されているようだ。
カセットなどのアナログ音源の魅力について、アマイワナさんが続ける。
「6月17日には2曲入りのシングルレコードをリリースする予定なんですが、アナログ音源だと休みの日などのゆったりした時間があるときに音楽にじっくり向き合えたり、おうちのなかで聴く空間を楽しめたりすると思うので、手軽に聴けるサブスクなどとはまた違った良さをみなさんにも体験してもらいたいなと思っています」
CDではなく“カセットテープ”でデビュー
もはやCDはカセットやレコードと同様の旧世代コンテンツ
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