仮想通貨にはびこる騙しの手口――仕手やフィッシング詐欺グループが暗躍
草コインには怪しい勢力も暗躍中
仮想通貨投資のなかで、もっとも「ハイリターンを狙える」とされているのが、俗に「草コイン」と呼ばれる、まだ価格が上がっていないマイナーなコインを買うやり方だ。仮想通貨は現在1500種類以上があり、日本の取引所で売買されているのはそのほんの一握り。日本の取引所では買えないコインのなかには、驚くべき暴騰を果たした銘柄も多いのだ。
しかし、草コインは時価総額が安く、流動性が少ない。それは価格操作をしやすいことにもなり、また株のように取り締まる法律もない。そのため、怪しい集団も……。仕手グループに参加しているAさんが話す。
「僕の友人がチャットツールのコミュニティで話し掛けられて、一緒に草コインの勉強会に行ったんです。そこで誘われて、数百人が参加している、そこのLINEグループに登録したのが始まりです」
グループ内ではどのようなやり取りがなされているのか?
「まず、『〇日に〇〇コインでやります』とLINEで連絡が来ます。その後は安いうちに仕込んで、メンバーが各自でウソ情報をSNSで拡散する。『ハードフォークする』とか『上場する』とかなんでもよくて、その動きで“イナゴ”を誘って、タイミングよく売り抜ける」
Aさんはそれでいくら儲けた?
「計100万円入れておよそ倍にはなりましたね。草コインなんて取引量が少ないので、何人か集めて、それなりの額を買えば値段が動く。たまに意味不明に急に値上がりする草コインがありますが、ほぼ仕手です。うまく乗れればいいが、逃げ遅れるとヤバいですよ」
また、投資家同士の悪巧みだけでなく投資家を狙う詐欺集団も。
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