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20万円の情報商材を販売して月200万円を稼ぐ男「10人中2~3人騙せれば黒字です」

 情報商材といえば、やけに縦スクロールが長いギラついたデザインの個人サイトから、行政のレポートのように分厚いことをアピールして買い取らせる高額なものまで様々なものが存在する。  その体験者(購読者)から“薄っぺらい商材の実態”を耳にできる機会があるが、情報商材の作り手がどんな人物なのかはあまり知られていないというのが実情ではないだろうか。  今回はそんな情報商材ビジネスの作り手側に焦点を当てる。情報商材の販売だけで年収1200万を誇るある男性に最新の情報商材ビジネス事情を詳しく聞いてみた。

「10人中2~3人騙せれば黒字です」

情報商材だけで生計をたてているという石橋氏(仮名)

 情報商材販売歴4年の石橋良助氏(仮名・26歳・横浜市鶴見区在住)は俳優の成田凌似の見るからに好青年で紳士的な若者。一目では誰も彼が詐欺まがいの情報商材を扱っているとは思わないだろう。 「近々で扱っていた商材は、海外のオンラインカジノ攻略法。イギリスのブックメーカーというサイトなのですが、そこでの勝率の高い賭け方や手法をレクチャーするというコンテンツを売っていました。集客方法は、FacebookやインスタグラムなどのSNSへのアドネットワーク広告。ここで自社サイトに飛ばして無料メルマガを登録させ、無料セミナーに誘って集客を図ります。そして集まったセミナー受講者に実際の手法の一部を紹介して、興味を持ってもらったら商材購入の契約をさせる、という流れです」  商材をいくらで販売していたのか。 「商材の価格は20万円です。無料セミナー一回で10~20人程度の集客があり、そのうち2割の人が購入に至ります。初期コストや会場費を考えても10人中2~3人騙せれば黒字です。週一回開催だとして、売上は40万~80万。月にすれば200万ほどになります」  実際に購入者はその手法で勝てているのだろうか。 「ギャンブルですからそれは人によりますね」  驚いたのはその具体的な内容である。 「攻略法というより、ほどんどサイトの使い方やオーソドックスな賭け方のレクチャーがメインです。それを実践して、勝つ人もいれば負ける人もいるっていうだけの話。勝って喜んでくれた人はこちらを信頼してくれているので、次の商材も売り込みやすくなります。もちろん勝った人には成功者としてインタビューさせていただき、次回の集客用のセミナーで紹介します」  基本的なサイトの使い方だけを教えるだけにもかかわらず、成功者の声だけを集めることで売上を得る。さらに、運が良ければ次の商材も売りつけられるという。 「今手掛けているのは、仮想通貨の情報商材。海外の未上場の仮想通貨が絶対高くなるから買いませんか?というものですね。ただ、仮想通貨初心者は海外の小さな取引所で自分で手続きを踏んで購入するのはかなりの労力がいる。なので、うちに一任していただければ通貨+手数料で購入しておきますよというビジネスです。ほぼ上がる可能性のない仮想通貨も、上場した仮想通貨との類似性を謳ってプレゼンすれば購入してくれる方も多いですよ」  石橋氏によると、その無料セミナーで使われる画像やデータにはかなりの改ざんが施してあるという。しかし、実際にそのデータを押さえられない限り罪に問われる事はほとんどない。 「仮想通貨が終わったら、また同じ手法で何か考えるだけです」  ググって甘い情報が出てきたからといって調子に乗らないのが身のためだ。<取材・文/日刊SPA!取材班>
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