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「性表現は絶対に妥協すべきではない」松坂桃李×三浦大輔 “衝撃の問題作”の舞台裏を語る

松坂桃李 俳優 × 三浦大輔 映画監督 その“濡れ場”の数と圧倒的な性描写からR-15指定にもなった伝説的な舞台『娼年』(作・演出/三浦大輔 主演/松坂桃李)。もとは石田衣良の小説が原作なのだが、舞台版と同じコンビによってこのたび映画化、4月6日から公開される。

 舞台版と同様、映画でも“濡れ場”がぎっしり、まさに“禁断の映画化”とも言える本作。そんな、あくなき性表現に挑んだ三浦と松坂の真意に迫る!

互いの親も心配する衝撃の問題作


――初めにちょっと、松坂さんに確認させていただきたいのですが……。

松坂:何でしょう?

――「出演作はすべて肉親に観てほしい」という松坂さんが、この『娼年』の舞台のときは「できることなら観にこないでほしい」と頼まれたそうですね。それ、実際にはどうだったのでしょうか?

松坂:観にこなかったですね。僕のなかではすごく難しいせめぎ合いがあったんですよ。作品としては胸を張れる、素晴らしい内容だったので観てほしかったんですけど、特に親の立場になって考えてみると、さすがに「自分の息子の濡れ場をナマで観るのってどうなの?」って(笑)。

三浦:僕の親も「松坂くんは大丈夫なの?」って当時、心配してましたよ。いろいろと情報が伝わり、石田衣良さんの原作も読んでショッキングだったみたいで、母親に言われました。「あんたは松坂くんにそんなことをやらせて」って(笑)。

松坂:僕のことを心配してくださるなんて!

三浦:今度の映画はどうするの?

松坂:そこなんですよね。舞台は当然、ひとつの劇場でしか観られませんけれども、映画だと上映する場がたくさんある。止めても容易に足を運べるじゃないですか。ですからどういう判断をするかは任せるしかないなと、もう委ねています。

――それにしても、「松坂さんの大抜擢」というのは、かなりの冒険だったのでは?

三浦:直感で松坂くんを指名したときは不安もありました。本当に初めてで、彼の人柄も全然知らなかったですし。ただ会った瞬間に「この人、ただの好青年ではないな」って感じて。実際、セックスシーンで過激なことを要求しても、常に松坂くんはストイックに応えてくれました。

松坂:三浦さんとはある種、“戦友”みたいな関係性を築けたかなと勝手に捉えています。

三浦:うん、僕から言えば、舞台も映画も共に作品への責任を五分五分に、ワリカンにしてもらっちゃった感じ。原作の「女性の欲望を全肯定する」というテーマに向き合うために、性表現に関しては絶対に妥協したくなかったんだけど、松坂くんの潔い姿勢には感謝しかないですよ。

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セックスは肉体による密なコミュニケーション

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