更新日:2022年12月17日 23:13
お金

エコカーを買う場合の最適解は? ガソリン、ハイブリッド、ディーゼル、EV…

 で、満を持してパサートTDIに試乗しました!
VWの新型ディーゼルvs4年落ち中古BMW

見た目はガソリン車もディーゼル車も同じパサート。写真のパサートTDIのボンネットについている「TDI」の文字は、ディーラー試乗車に付けられるマグネットを、撮影用に拝借しただけです

 どうだったか!?  自分のBMWのほうが少しだけよかったです! ガーン!  具体的には、BMWのほうが静かでした。私のは4年落ちの中古車なので、古いぶんアイドリングではそれなりにガラガラいうけど、走り始めればほとんど気にならない。元が高級車だけに、遮音材にカネかけてくれてる感じ。  一方パサートは、終始「ぼ~~~~~」というコモリ音がする。その他の性能はおおむね互角。結果、価格も含めれば激安中古BMWの大勝利だったのです!  つまり、フォルクスワーゲンのクリーンディーゼルは、4年前に乗った不正ディーゼルに比べて大幅にフィーリングが退歩していた! やっぱ正直に作ると、性能って同じようなもんになるんだね……。  微妙に落胆しつつ、ガソリンの1リッター3気筒ターボを積んだ新型ポロに乗って驚愕。  メッチャいい! パワーもトルクもレスポンスも気持ちイ~~! これで1リッターかよ! その他ボディのしっかり感や乗り心地も超スバラシイ。
VWの新型ディーゼルvs4年落ち中古BMW

ボディのプレスラインなど、デザインがアウディっぽくなった新型ポロ。サイズもちょっと大きくなりました。1リッターターボエンジンは最高出力95馬力。209万8000円~です

 本国では新型ポロにもディーゼルがあるのですが、これに乗ったら、小型車にはディーゼルはいらない、ガソリンエンジン一本でいいな、と思わざるを得ませんでした。  なにせ、不正事件をきっかけに、世界的に厳格化が進むディーゼル排ガス規制に適合させるためには、触媒だ尿素SCRだと、浄化装置にコストがかかりすぎる。小型車じゃ割に合わなくなることは必定。  よって、小型車はガソリン車(ハイブリッド含む)、中型車以上ならディーゼルもアリ、EVはガソリンスタンドのない過疎地向き、という、今後10年くらいの役割分担がはっきり見えて参りました。 「日本政府が力を入れてる燃料電池車はどうなんだ?」  現状レアすぎてツチノコ状態ですが、このまま消えると思います。 【結論!】 いま日本で売られているクリーンディーゼルエンジンの性能は、ベンツもBMWもボルボもジャガーもマツダもフォルクスワーゲンもほとんど横一線。どれを選んでも大差なくイイです。あとはカッコとお値段ですね!
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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