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入社1か月で辞めたモンスター新人の言い分「耐えることに何の意味がある?」

「最近の新入社員は我慢が足りない」とは、よく聞くセリフ。4月の研修が終わり部署に配属されたものの、さっそく会社を辞めてしまう新入社員もいるようだ。彼らは“モンスター新入社員”なのか。その言い分、感覚とは……!? 退職

すぐ辞める新入社員の言い分とは!?

「思い描いていた会社と全然違いました。そのままダラダラ続けるよりも、早くやりたいことを見つけたいというか……」  今春に東京の大学を卒業し、都内の一部上場メーカーに就職した堀田さん(仮名・男)は、5月中旬には会社に辞表を提出。今は、学生時代にアルバイトをしていた飲食店で週に3~4回働き、秋採用や第二新卒向けの就職セミナーに通う日々を送る。  辞表を提出してから退職するまで、少なくとも「1か月」はあけるものだが、堀田さんの場合はすぐ辞めてしまった。 「新人だし、部下もいないし、引き継ぎもない。そういう無駄なことは意味がないと話しました。そもそも、内定が決まるまではいかにも“お客様”扱いだったのに、入社した途端に“会社の歯車”的なことを言われた。面接では個性だなんだと言っておきながら、今度は個性を出すな、言われたとおりにしろ、と真逆のことを言われているような気がして……面接のときに話していた内容とまるで違う」(堀田さん)  大卒者の就職率が98パーセントを超えるという超売り手市場。堀田さんも第一志望の会社に就職したはずだったが、本当に行きたかった超大手商社の採用試験については「受かるわけがない」とエントリーシートすら送らなかった。  高い就職率ではあるが、学生全員が自身のやりたいこと、夢だった仕事に就けるわけではない。一方、売り手市場だからこそなのか、学生たちに「選ぶのはこちら」とか「ここがダメでも次がある」といった、ある意味で「思い上がり」的な面を感じなくもない。
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日本の新卒採用神話に疑問を呈す
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