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「いくら稼がせてくれるんですか?」面接現場で飛び出した就活生“驚きの一言”

 早期化が進む就職活動。他の企業に先んじて有望な若者を確保しようと、多くの人事部は躍起になって選考を繰り返す。就活生もいちはやく内定をもらおうと、年明けから数多のエントリーシートとにらめっこ。面接官からの心証を良くするため、対策に対策を重ねる。
面接

※写真はイメージです。以下同(Photo by Adobe Stock)

 一般的な就活生は概ねそのようであるが、稀に人事へ立ち向かっていく、恐れ知らずの就活生もあらわれるようだ。そんな彼らのやや特殊なエピソードを紹介する。

面接官からの“難解な質問”への回答

「『月にいくら稼ぎたいですか?』っていう質問をされたんです」と、谷野正さん(仮名・当時24歳)は言う。一昨年の就職活動で、彼はとある会社の第1次面接へと足を運んだが、その時の出来事をこう振り返る。 「集団面接の何個目かの質問で『もしあなたが弊社に入社したら、月にいくら稼ぎたいという目標はありますか?』って聞かれたんです。目標が低すぎても、あるいは非現実的な額でも人事の心証は良くない。難解な質問のように思えました」  他の就活生は「30万稼ぎたいです」「いや私は30万以上」「40万が目標としてあります」と、現実的な額を順に答えていったらしい。しかし、谷野さんは悩む素振りすら見せず、あっけらかんとこう言い放ったという―――。「……えっと、逆に、いくらまで稼がせてくれるんですか?」。

その場の空気が凍ったが、まさかの結末に

面接 一瞬だけ場の空気が凍ったものの、その質問に面接官が答えることはなく、うやむやに。その後はつつがなく進行したという。 「そしたら、その日のうちに次の選考に案内されて、2度目の面接中に内定をもらったんです。さすがにびっくりしました(笑)。その場で内定を受諾して、就活は終了しました」  内定がもらえたことにも驚きだが、そもそもなぜ「いくらまで稼がせてくれる?」という挑発的な回答をしたのか。「いやだって、稼げる分だけ稼ぎたいですよ(笑)。30万なんて現実的な額、僕の柄じゃないと思いました」と谷野さんは冗談交じりに振り返る。  なお、彼はその会社をすぐに辞め、今はディーラーの店長を務めている。いち企業の平社員に収まる器ではなかったようだ。
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「人事だって女性の前ではデレデレ」
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