新宿時代はダメキャバ嬢でした――底辺キャバ嬢×オヤジ客対談<コラムニスト木村和久>
キムラ:今はそこそこ稼いでいるんじゃないの? 印税入ったし。
カワノ:まだまだですよ。早く仕事増やして、原稿だけで稼げるようになりたいです。
キムラ:そうだねえ。でも今どき珍しいよね。こんな出版不況なのに、そこを目指すっていうのも。
カワノ:厳しいですか。
キムラ:そりゃねえ。でもネット記事が増えると、紙と違って制限がないから、何本でも記事が掲載される。新人にとっては、チャンスじゃないかな。副業を持ってれば、生き残れると思いますよ。
カワノ:生き残るには、何か方法あるんですか?
キムラ:いろいろあるけどさ、まず自分の好き嫌いを、はっきりさせることだね。キャバクラの客としては、嫌いな客は、はっきり嫌いと言う。「嫌われる勇気」を持たないと。みんなにドリンクをあげていると、こっちも破産をするからね。
カワノ:そういうことですか?
キムラ:いやいや、仕事では、いったい誰のために書くかって大事だよ。「50歳からのかろやか人生」は、50歳近くになったおじさんのために、元気になる本、それがターゲットだよ。カワノさんは、気づいてないかも知れないが、あの本は、ダメダメな人生を過ごしている、同世代の女性に対してエールを送っているんだよ。
カワノ:そうですか。エール送るほど、立派じゃないですけど。
『50歳からのかろやか人生』 体は枯れても頭の中は未だ現役気分、コラムニスト木村和久が贈る そんなバブル世代(50~60歳)へ向けた老後生活の道しるべ |
『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』 やる気ゼロ、貯金ゼロ、計画性ゼロ。ポンコツキャバ嬢による、タイ、香港、シンガポール、カンボジア、ベトナムの「日本人向けキャバクラ」潜入就職&アジア夜遊び放浪記。 |
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