新宿時代はダメキャバ嬢でした――底辺キャバ嬢×オヤジ客対談<コラムニスト木村和久>
キムラ:いや本を書けたというだけで、運もあるし、実力もあるから。勢いついでに、またアジアでキャバ嬢をやれって言われたらどうする?
カワノ:アジアは結構好きなんで、行くぶんには大丈夫です。でもキャバ嬢は卒業かな。もしやるなら、アジアの片隅で人知れずひっそり生きている日本人の、レポートをやりたいかな。
キムラ:それってテレビで流行っているよね。世界のいろんなとこに住む日本人でしょ。なんか変化球を投げないと。
カワノ:じゃどうしようもなく貧乏な人を探すってどうですか?
キムラ:あまりにも貧乏な人だと、見ているこっちが辛いなあ。むしろ、お金持ちがいいんじゃないの。
カワノ:貧乏な人の方が、自分に対して自信つくんだけどなあ。
キムラ:そこか~、狙っているところは。さすがサブカルライター、屈折してて面白いね。けどお金持ちになりたかったら、お金持ちを取材した方がいいよ。
カワノ:そうですね。すぐひがむので、その癖をなおさないと。
キムラ:そして愛情だよ。「コウケンテツ」さんていう料理評論家がいるんだけど、その人は、マズそうな東南アジアの料理を実に旨そうに食べるんだよ。やはり料理に対する深い愛情があるんだね。
カワノ:それはなかなか難しいなあ。ホストクラブなら愛せるかも。
キムラ:いいじゃん、オレはキャバクラを愛するから。たまにはスナックの客も愛し、そして本を読んでくれた読者も愛さないと。
カワノ:そうですね。みなさん、ほんと「底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる」をよろしくお願いします。
キムラ:そして「50歳からのかろやか人生」もよろしく。うまくまとまったところで、カラオケでもやるかい?
カワノ:どうぞ、好きなの歌って下さい。私見てますから。
キムラ:出ました~。アジアンキャバクラで学んだ必殺の、放置プレーが。
(実はカラオカボックスでの対談でした)トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』
『50歳からのかろやか人生』 体は枯れても頭の中は未だ現役気分、コラムニスト木村和久が贈る そんなバブル世代(50~60歳)へ向けた老後生活の道しるべ |
『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』 やる気ゼロ、貯金ゼロ、計画性ゼロ。ポンコツキャバ嬢による、タイ、香港、シンガポール、カンボジア、ベトナムの「日本人向けキャバクラ」潜入就職&アジア夜遊び放浪記。 |
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