雑学

大人の潮干狩りはこんなに楽しい。東京近郊の穴場でアナジャコとマテガイを獲って食べる

アナジャコとマテガイを捕まえて食べる!


 春から夏にかけての時期は潮干狩りのハイシーズン。人気の干潟は江ノ島のビーチのような芋洗い状態になっているが、実は東京近郊にも穴場があるという。

「江戸川河口は比較的人も少なく、アナジャコやマテガイなど、普通に生きている中ではまず出会わない生き物を捕れます。メジャーなアサリとは捕り方も道具も違うのが面白いですよ」

 そう話すのは『捕まえて、食べる』著者の玉置標本氏。というわけで今回は玉置氏のレクチャーのもと、記者もアナジャコとマテガイの捕獲を体験してきた。

釣りを中心とした食物採取全般が趣味のフリーライター・玉置氏。週に一度はなにか天然物を捕って食べている。「干潟では地下足袋が歩きやすくてオススメです」

 現地を訪れたのは曇天の平日。午前10時ごろに出向いたら、すでにパラパラと人が! このあたりではアサリやホンビノス貝、カキなどを捕る人もいるそうだ。

「同じ干潟でも、場所によって捕れる生き物が違います。周囲の人が何を捕っているのか観察して、そのマネをすれば失敗は少ないです。捕っている人に声をかけて、捕り方を教わるのも楽しいですよ」(玉置氏)

干潟を楽しむ大人たち。服装からしてプロっぽい人が多く、カキをバケツいっぱいに捕って持ち帰る外国人の姿も。カメラマンのO氏は「『青べか物語』(山本周五郎)の世界ですねぇ……」と関心しながら撮影。

現地の人に話を聞く。カキを大量捕獲し、カキ殻の不法投棄していく人が問題になっているそう。この場所のような漁業権のない干潟は捕獲は自由だが、捕りすぎはご遠慮を!

実際、カキも簡単に捕れる。「食あたりも怖いので、僕はここで捕れたものは食べないですね」(玉置氏)

巣穴に塩を振り、出てきたところを捕獲!


 まずはマテガイを狙うが、その捕り方が独特だ。鍬やスコップで5cmほど干潟を掘って、細い穴が見えたら、そこがマテガイの巣穴。その上から塩をかけると、数秒後にニュッとマテガイが飛び出てくるので、それを抜き上げるのだ!

必要な道具は塩とスコップのみ。ハチミツの容器に入れているところが玄人っぽい玉置氏。「塩はサラサラなものに。スコップは先が尖ったものだと穴を探しやすいです」

こうやって巣穴に塩をふりかけると……

マテガイがニュッと出てくる! あとは抜き上げるだけだ。逃げもしないので、誰でも簡単に捕ることができる

穴の大きさ=そこに潜んでいるマテガイの大きさ。大きな穴にはこんな大物もいる!

 ニュッと出てきたところを捕るのは、なんだかモグラ叩きのような楽しさ! デカいものほど引き上げるときの抵抗が強く、その綱引きのような感覚もおもしろい。初体験の筆者でもいくらでも捕ることができたが、捕りすぎは禁物。途中からは穴の大きなものだけを狙い、おいしく食べられるぶんだけを捕って、マテガイの捕獲はとりあえず終了に。

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10分程度で巨大な貝を大量捕獲!

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