ファミコン、PS…ゲーム文化の発展を支えた「家庭用ゲーム機の進化」をたどる
8→16→32。性能アップ競争を目の当たりにした時代が懐かしい。ファミコン、プレイステーション、Xboxとゲーム文化を根付かせた家庭用ゲーム機はどこへ向かうのか?
週刊SPA!が創刊した’88年のゲーム市場といえば、「ドラゴンクエストⅢ」が発売され、「ファミリーコンピュータ」が社会現象化し定着。現在も続く家庭用ゲーム機の激しい争いが勃発するのもこの頃だ。ゲームコラムニストの卯月鮎氏が語る。
「この30年で家庭用ゲーム機の性能は目まぐるしく進化しています。8ビットの『ファミコン』や『セガ・マークⅢ』、16ビットの『スーパーファミコン』に『メガドライブ』……。’90年代半ばには大手電機メーカーもゲーム機市場に参入し、32ビット機の『プレイステーション(PS)』や『セガサターン』が登場。’00 年代になるとご存じ『PS2』が発売されます。この頃、家庭用ゲーム機は単純なマシン性能競争から独自路線に舵を切るメーカーが登場します」
それが任天堂だ。
「単純な性能アップよりもコンセプトを重視する方向へシフト。その成功例が『Wii』で、過去最大のヒットを遂げました。そして、最新ハードの『ニンテンドースイッチ』は長年蓄積されたノウハウと斬新なアイデアが組み合わさり大ヒットを記録中。テレビに接続して大画面でも遊べますし、携帯機として各自の部屋や外に持ち出しても楽しめる。今後も任天堂は、新しい遊び方の提案を含んだハードで勝負していくでしょうね」
●日本ゲーム業界を牽引してきた任天堂が誇る一台二役の名機
【任天堂 Nintendo Switch】
「ゲームパッドをドックに挿しても、持ち出してもいい」という新たな発想で設計され、コントローラを取り外して遊ぶ「おすそわけプレイ」も可能。TPOを問わない遊び方が受け、Wiiに継ぐペースでのセールスを記録中
実勢価格:3万2378円
サイズ:102mm×239mm×13.9mm
重量:約297g
※本体Joy-Con(L)ネオンブルー/(R)ネオンレッド
懐かしの名機は30年でどう進化した?
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