W杯ポーランド戦は「暑さと虫」との戦い…現地の体感温度は40℃!?
現在H組の暫定首位タイ(セネガル)につけている日本代表は今日、現地時間の午後5時(日本時間同日夜11時)からすでにグループリーグ敗退の決まったポーランドとの最終戦に挑む。
記者はエカテリンブルクから移動し、26日のサンクトペテルブルクでのアルゼンチン×ナイジェリア戦の”死闘”を見届けた翌日、約12時間の移動の末、決戦の地・ヴォルゴグラードに入った。
ヴォルゴグラードはロシア南部、ヴォルガ川沿い70kmに広がる街だ。その名も「ヴォルガ川の街」という。ヴォルゴグラードが最初に歴史に登場したのは1589年。最初はロシア語で”皇帝”を表すツァリーツィンと呼ばれ、1920年代はスターリングラード、そして1961年から現在の名前となった。
ジュード・ロウ主演の映画にもなった「スターリングラードの戦い」の舞台はまさにこの街。第二次大戦中、ナチスドイツとの攻防戦で市中が完全に焼け野原となり街の復興に時間がかかるなど、複雑な歴史を通ってきた街なのだ。
記者が入ったのは夜の10時だったため、恒例のスタジアム前日詣は叶わなかったが、記者の友人が前日の昼に現地入りし、夜に合流した際、ヴォルゴグラードの事情を伝えてくれた。
記者が夜10時にヴォルゴグラードの空港に降り立った際、温度計は29℃を指していた。前日までいた北緯59度で日中の気温が25℃くらいのサンクトペテルブルクより、約10度ほど南に下った北緯49度のヴォルゴグラードの日中の気温は35℃と、緯度に比例して気温も高くなっている。
記者の友人のNさんは言う「体感温度は40℃くらいでしょうか。とにかく日差しが強く、クラクラするほどです。しかも川からの湿った風でムシムシしているので、不快感はありますね」
今日のキックオフ時間の現地17時の天気予報を見ると「晴れ、35℃」と容赦ない。4年前のブラジル大会の3戦目、クイアバも灼熱でサポーターをうんざりさせたが、湿度があるぶん最悪なのではないかとNさんは言う。
「それに加え、小さな虫が大量に発生してかなりキツイです。ヴォルガ川から出てきた虫が街中を飛び回っています。耳や鼻、目など、とにかく穴という穴に入ってきて観光どころではありません。ホテルに帰って耳の掃除をしたら、虫が出てきたほどです(笑)」(Nさん)
気になるのは試合の行われるスタジアムのある場所。ヴォルゴグラード・アリーナはヴォルガ川沿いにあり、虫の襲来は避けられそうにない。
「我々サポーターは我慢できますが、あの小虫が鼻に入ったりして、選手のプレーに影響しないか気が気ではありません」(Nさん)と懸念する通り、ポーランド以上の”難敵”が待ち構えているのは確かだ。
すでに地元当局は両国サポーターに「水の無償提供」と「酒の過剰摂取への警告」を出している。
高温&虫。この敵をどう攻略するかに決勝トーナメントの行方が左右されそうだ。
取材・文/遠藤修哉(本誌) 写真提供/野村真紀子
「体感温度は40℃!?」日本の夏を遥かに越える酷暑
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