さらば電池切れ。防災グッズにもなる最強モバイルバッテリー3選
モバイルバッテリーの選択基準が変革の時を迎えている。これまでは容量と価格が決め手だったが、これに加えて“出力”が大きなポイントになっているというのだ。
「容量1万mAh以上が当たり前になった今、違いが出るのは“出力”。高出力タイプなら、スマホやタブレットばかりでなく、ノートPCやニンテンドースイッチなど、多様なデバイスに給電できます」(デジタルライター・板倉正道氏)
出先でノートPCの電源が切れかけたときに慌てなくていいのはありがたい限り。暖房などの家電に使える製品もあり、防災グッズとしても密かな人気を博している。
こうした頼もしい高出力タイプには、いくつかの選択肢がある。
「主流は『USB PD(パワーデリバリー)』(USB-TypeCの給電力を強化した規格)に対応した製品。MacBookや国産メーカーの軽量ノートPCは、この規格で充電できる製品が増えていますね。また、DCコネクタやコンセントを備えた製品なら、ちょっと大型のノートPCや一般的な家電製品など、より幅広い機器に充電できます」
ただし、製品によって出力のアンペア数やワット数が異なるため、事前のチェックは欠かせない。
「ノートPCの場合、例えばMacBookに充電するなら29Wの出力が必要です。これが、15インチのMacBook Proだと87Wとさらなる高出力が必要。実は、出力ワット数やアンペア数が足りなくても、充電を低速で行えるケースはあるのですが、メーカーの保証する使用法ではありませんし、第一効率が悪い。自分の使用する機器を充電するのに必要な電力は、純正のACアダプタを見れば確認できます」
容量の目安はどうか?
「ノートPCに使用するなら、1万5000~2万mAhあると安心ですね。これで使用時間を2時間は延長することができるでしょう。当然ながら、容量が大きくなるほど重さは増します。中には5万mAhで1kgを超える製品もありますが、自分が持ち歩きを許容できる範囲で選びましょう」
また、今年はモバイルバッテリーの買い替えどきでもあるという。その理由は、’19年の2月から、モバイルバッテリーにPSEマークが必要になるためだ。
「’17年に山手線内でモバイルバッテリーが発火した事故は記憶に新しいですが、’12~’16年には300件近くの事故がありました。この状況に鑑みて、経済産業省はモバイルバッテリーをPSE法の規制対象にしたのです。技術認証のためにはコストもかかるため、来年になると価格が上がる可能性も」
モバイルバッテリーはピンチの備え。今買い替えるなら、より汎用性に優れる“高出力なハイエンド製品”がイチオシだ。
ノマドワークから防災まで高出力モバイルバッテリーが使える
今年はモバイルバッテリーの買い替えどき
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