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40代のおじさんがメイクに挑戦。どのくらい変化する?

メンズメイクがビジネスマンのたしなみになりつつある

 今、30~40代のビジネスマンたちにメンズメイクの需要が高まっているという。例えば、男性専門のメイクサロン「粋華男製作所(いけめんせいさくしょ)」が実施したアンケートによると、利用者の6割近くが35~49歳なのだとか。
ビジネスマン

※写真はイメージです

 この流行について、メンズ美容家の山川アンク氏は次のように解説する。 「メンズメイクは、若い世代の間では一般に浸透しつつあり、基礎化粧品の利用度も高いようです。身だしなみとしてはもちろん、おしゃれや個性の一環としてメイクを楽しんでいます。一方、30~40代にとってはビジネスシーンでの印象アップを狙った“対人スキル”としての身だしなみ感覚が強いようですね」  このため、目立たない程度のメイクで、清潔感や若々しさ、さらに精悍さなどを演出するという。 「加齢の影響は、肌や髪に強く出ます。例えば、肌がくすみ、眉が垂れ下がり、白髪も増える。印象も、血色が悪い=不健康、眉尻が下がっている=頼りない、白髪がまだら=ズボラと悪くなってしまいます。それを手軽に改善するため、“ちょっと補正”するような男性化粧品も増えているんです」  というわけで、山川氏の指導のもと、40代の男性記者が眉毛カットや肌メイクを試してみた。普段から眉毛はノーケア、顔にはシミ多め、まだら白髪もほったらかしの記者は、悲しいほど絶好の実験台だ。

40代記者がセルフメイクにチャレンジ!

 まずは、村山富市元首相のように垂れ下がった眉毛を整える。3箇所の重要ポイントである、①眉頭(眉間に一番近い部分)、②眉山(眉毛の一番上にある部分)、③眉尻(側頭部に一番近い部分)に、眉ペンシルを使って目印を描く。これらの目印をつなぐようにして、理想的な眉の形のガイドラインを描いていく。 「ビジネスマンとしては、細くなりすぎないようにするのがいいでしょう。そして、眉尻を眉頭より少し上にするとキリッとした表情になります」
メンズメイク

眉毛の理想的な形を描いた後に、カミソリで形を整える

 そして、ガイドラインの外にはみ出た眉毛をハサミでカットし、外側に生えている毛はカミソリで剃り落とす。毛抜きを使ってもOKだ。  この効果は一目瞭然。顔つきが明らかに精悍になり、記者本人も思わずニヤついてしまったほど。これまでは1000円カットで長さを整えてもらうだけだったが、輪郭を調整することで劇的に変化することを痛感した。  次に、肌の色を補整するBBクリームだ。米粒1個ぶんほどの量を手の甲に取り、少しずつ指先に取って頬骨の上に置き、顔の内側から外側へ向かって伸ばしていく(今回は半顔のみでの実験のため、米粒半個分ほどの量を使った)。残りは部分的な調整に使おう。これで、くすんだ顔色が明るくなるのだ。 「人差し指、中指、薬指の3本の内側を、ヘラのようにつかってのばします。いかにも“化粧をした”という感じにはならず、仕上がりが自然なのが男性には嬉しいところ。ナチュラルさを出すコツは、生え際まできっちり塗りきらないこと、おでこと鼻は薄めに塗ることです」
メンズメイク

BBクリームは米粒大を手の甲に取る

 シミの上には重ね塗りすることで、印象をやわらげることができる。ただし、BBクリームは女性のファンデーションほどカバー力はないので、濃いシミだと完全に見えなくするのは難しい場合も。しかし、ヒゲ剃り跡の青ジョリにも効果が高いことがわかる。 「商品によりますが、今回使ったものは洗い流すのも普通の石鹸でOKですし、紫外線防止効果もあります。面倒いらずで日常的に使いやすいのは長所ですね」
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ポイントは眉毛カット、肌色補整、白髪補整の3点だけ
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