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貯金ゼロ家計を待ち受ける地獄。3世帯に1世帯は破綻寸前だった

 3世帯に1世帯が貯金ゼロ――節約を意識し貯蓄している人たちからすると信じがたいが、日銀の金融広報中央委員会が調べた「家計の金融行動に関する世論調査」で報告されている’17年の調査結果だ。

貯金0円の恐怖

貯金できない家庭に待ち受ける未来


 家計再生コンサルタントの横山光昭氏はこう分析する。

「基本的に貯蓄額は年齢が上がるにつれて増えていますが、注目すべきは貯金ゼロ世帯の割合です。30代、40代ともに33.7%と3世帯に1世帯が貯蓄なしで、どの世代においてもだいたい3割が貯蓄がない世帯なのです」

「2人以上世帯」の貯蓄額(中央値)と貯金ゼロ世帯の割合

【「2人以上世帯」の貯蓄額(中央値)と貯金ゼロ世帯の割合】基本的に年齢が上がるにつれ貯蓄額は増え、貯金ゼロ世帯の割合は減る傾向にあるが、どの年代もおよそ3割程度は貯蓄なし世帯となっている

 それだけ貯蓄が難しい時代ともいえるが、年収別に見ると新しい視点も見えてくる。40代世帯にも年収に関わらず、貯金ゼロ世帯が一定数存在する。

「40代世帯」の年収別の貯蓄額(中央値)と貯金ゼロ世帯の割合

【「40代世帯」の年収別の貯蓄額(中央値)と貯金ゼロ世帯の割合】「750万~1000万円世帯」と「1000万~1200万円世帯」の貯蓄額はほぼ同じ。また、1200万円以上世帯は貯金ゼロ世帯の割合は微増しているのが特徴だ

「実は貯蓄できないのは低収入世帯に限った話ではなく、貯金ゼロは高収入世帯にも一定数いるのです。例えば、年収1200万円以上でも8世帯に1世帯は貯蓄がありません。1000万~1200万円世帯の10.3%が貯金ゼロに対し、1200万円以上では12.5%とわずかながら増加しています。また、1000万~1200万円世帯の貯蓄額1100万円(中央値)は、750万~1000万円世帯の1015万円(同)とほとんど変わっていないのも見逃せません。つまり、年収が高いからといって貯蓄が多いとは限らないのです」(横山氏)

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貯金ゼロ家庭を待ち受ける地獄とは?

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