小学生が月1万円で通える習い事――海外10カ国でこんなに違う
海外で暮らす日本人の数は135万人に上り、過去最多に。最近は働き盛りのサラリーマン移住も増えているという。そこで今回、日本人の平均年収500万円の海外暮らしを検証。そのリアルな生活レベルと限界値に迫った!
移住にあたって子供の教育環境は整えたいが、年収500万円男が払える教育費・月1万円(FP飯田道子氏により算出)では予算がまったく足りない。日本でも公立に通うのが精いっぱいだ。
「どの国でも現地の日本人学校に通わせるのが一般的ですが、比較的安いインドネシアの場合でも、入学金3万1680円に加えて、初年度は年間41万8176円かかるため予算オーバー。今回挙げた10か国では、パラグアイの日系私立学校である三育学院を除き、基本的に授業料が無料で通える公立校しか選択の余地はありません」(海外移住事情に精通するフリーライターの安田修氏)
また、海外では子供が一人で出歩くのは危険なため、別途費用負担を念頭に置くべきだという。
「公立校でもスクールバスを使用するのがポピュラーですが、月に2万~3万円かかる場合も。ただ予算オーバーになるので、送り迎えが簡単な学校の近くに住むのがオススメです」(自身もタイに移住した経験を持つライター&編集者の室橋裕和氏)
ならせめて、子供に習い事をさせたいのが親心。月1万円で通える習い事は何か。
「オーストラリアで水泳が1500円ほどで月7回。月謝制ではない習い事なら、予算に合わせた調整もできると思います。また、台湾なら語学のレッスンが1回2000円程度で月5回。シンガポールは習い事も高い国なので、予算内だと受けられる回数も少なく、英語教育などは自宅ですることがほとんどです」(生活経済ジャーナリストの柏木理佳氏)
外国語が自然と身につくということで、譲歩せざるを得ない。

アメリカで野球は無料!? シンガポールはレッスン料が割高
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