どうしても地味な印象になってしまいがちな無地Tシャツ。いくらシルエットのきれいなものを選んでも、いくら上質な素材感を選んでも、なんか物足りなく感じてしまうのが無地Tのデメリットです。今回はそんな無地Tを地味に見せないためのポイントを説明しましょう。 おしゃれに見せるには「色・柄・小物使い・シルエットの変化」の4点を意識してみてください。無地Tをモノトーン、柄なし、小物なし、普通の細身シルエットでコーディネートすれば、そりゃ地味感が際立ってしまいます。なので、4点のどこか1か所でもいいので意識して変化をつけるようにしましょう。 　Style1は「色」と「シルエット」で変化をつけてみました。無地Tは定番の白ではなくピンクカラー、少し色彩の入ったものを選ぶことで印象は地味から離れます。また、色彩は真っ赤・真っ青などを選ぶと、子供っぽくなるので薄めのものがオススメ。白に近い薄いピンクなどは大人っぽさが残るのでオススメです。さらにパンツはルーズなワイドパンツをチョイス。ありきたりな細身シルエットじゃない分、変化が生まれ、地味感がなくなります。パンツはルーズにしたことでカジュアルな印象が生まれるので、スラックス素材にして大人っぽくバランスをとっています。 　Style2はデニム。色落ちしたデニムは「柄モノ」と同じような効果があります。「ヒゲ」や「アタリ」と呼ばれる色落ちした部分により、ランダムに表情がつくデニムは無地とは真逆の存在。地味な黒Tシャツを使っても成立しやすいものです。ただし、色落ちデニムはラフすぎるイメージも。そこで足元は必ず革靴などを選び、大人っぽさを担保しましょう。 　最後はStyle3、こちら無地白Tシャツと黒パンツのシンプルな組み合わせですが、「小物」を足しています。キャップにブレスレットにバッグと、小物を詰め込むことで地味な印象は一気に解消します。シルエットも少し変化を加えて、TシャツはXLのオーバーサイズを選んでいます。ボトムスも同じように大きなサイズを選ぶと上下ゆるゆるでだらしなく感じるので、オーバーサイズを選んだ時はパンツを極細にしてあげましょう。こうすることでメリハリが取れて美しい体形に見せることができます。まだまだ夏は続きます。ぜひご参考に！ 撮影／難波雄史　衣装／すべて私物 ― MBの最速でおしゃれに見せる方法 ―
ファッションバイヤー。最新刊『ロードマップ』のほか、『MBの偏愛ブランド図鑑』『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超！ （Xアカウント:@MBKnowerMag）