雑学

上下を同色にするだけで気取らずおしゃれに見える

【モードをリアルに着る!オム Vol.16/小林直子】

 多くの人がモードなど興味も持たずに日常のための服を買ったり、靴やバッグを買ったりしていることと思います。しかし関心がないからといって関係がないかといったら、そういうわけではなく、コレクションで発表された流行のうちいくつかは、より手に入りやすい価格、実際に身につけやすいデザインとなって一般の人たちまで広がります。

WEARより

WEARより

 ではコレクションで発表されたもののうち何が一般にまで広がるのでしょうか。それは一般の人たちのニーズと一致するものです。コレクションで発表されたものすべてのデザインやスタイルが真似されて広がっていくわけではなく、そこはあくまでもニーズがあり、ふつうに着られるようになったものだけが残ります。

 翻って、日本の男性には今どんなニーズがあるのだろうかと、街行く男性のスタイルを眺めながらつらつらと考えてみたところ、彼らに必要なのはきっと、カジュアル過ぎるわけでも、おしゃれ過ぎるわけでもなく、そこそこきちんとして見え、あまり悩まずに楽に着られ、そのまま気後れすることなくどこへでも入っていけそうな、そんなスタイルではないかと思いました。

 そんなスタイルにぴったりなものを数多く提案しているピエール・マヨー率いるオフィシン ジェネラルから、ごく一般の人が取り入れることができるスタイルは何かないかと探してみたのがこのセットアップのルックです。

気楽にきちんとした印象をつくる


 チャコールグレーのフランネルのシャツとスラックスのセットアップは、テイラードジャケットのスーツほど堅苦しくなく、かといってTシャツやポロシャツにジーンズのように完全にカジュアルでもなく、きちんとした印象を与えることができるのに気楽に着られるという、一般の男性が今望むようなスタイルだと言えるでしょう。

 オフィシン ジェネラルにならってこのようなセットアップを作るにはどうしたらいいでしょうか。まずは、売っている場合はトップスとボトムス、同色、同素材のものを買いましょう。トップスはプルオーバーがなければシャツでも構いません。また素材もウールでもコットンでもいいし、ウールやコットンに化学繊維が混紡されたものでもいいでしょう。肝心なのは同じ色、同じ素材であるということです。

 しかしなかなかトップスとボトムス、同色、同素材が売っていないというのが実情かと思いますので、次の案です。トップスとボトムスが同色、同素材のものが売っていない場合、完全に同じ素材はあきらめて、色だけでも上と下をそろえるようにしましょう。つまり、自分で無理矢理セットアップを作るのです。もちろん素材の感じも上下、似たようなものが好ましいですが、見た感じが大体同じならいいとしましょう。ただしTシャツとジーンズのように編み地と織り地ではあまりに違いすぎますので、織り地なら織り地でトップスとボトムスを合わせるといいでしょう。

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セットアップをつくっておく

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