ライフ

企業の“バーチャルYouTuber”活用事例4つ…今やタレントよりも人気の存在感!?

 アバターなどグループや個人が作り上げた仮想のキャラクターを使い、動画を配信する「バーチャルYouTuber(VTuber、バーチャルライバー)」。YouTube以外にもニコニコ動画やSHOWROOMなど様々な動画配信サイトで活動しており、昨年頃から“バーチャルYouTuber”や“VTuber”という言葉をメディアで見かける機会が増えてきた。今年7月にはVTuberの総数は4000人を突破、チャンネル登録者数は1270万人以上というデータも発表された。  ビジネス面での注目度も高く、VTuberと企業とのコラボやタイアップといった広告展開、あるいはオウンドメディアなど広報活動で活用される例も増えている。
キズナアイ

画像は、キズナアイのYouTube公式チャンネルより

 ファン層や動画内容などとの相性もあってか、ゲーム会社とのコラボが多い傾向にあるようだが、今回はVTuberと少し意外な企業とのタイアップ事例などを紹介しよう。

キズナアイ×ローソン「ブームの火付け役と大手コンビニの競演」

 2016年12月1日にチャンネル開設、活動1周年となった昨年12月にチャンネル登録者100万人を迎え、現在のブームの火付け役的存在であるキズナアイ。  VTuber界でも突出した存在感を放つキズナアイは海外での人気も高く、2018年3月には日本政府観光局より訪日促進アンバサダーに任命され、日本政府観光局のWebサイトに日本文化をキズナアイを紹介する動画が掲載された。  また、2018年6月には人気アニメやゲームとのコラボを積極的に展開している大手コンビニ「ローソン」とのコラボも果たし、限定のオリジナルグッズなどを販売、オリジナル店内放送などが実施された。  現在は週5日ほどのペースで動画投稿をしており、7月15日に初のオリジナル楽曲「Hello,Morning」をリリースしている。

月ノ美兎×花王「バーチャル“生”お洗たく大作戦を決行!?」

 iPhoneXより搭載された表情認識の機能を用いて、様々なオリジナルキャラクターでライブ配信できる新感覚アニメアプリ「にじさんじ」(運営:いちから)の公式バーチャルライバー・月ノ美兎。  今年2月7日から「にじさんじ」の公式バーチャルライバーとして活動をはじめ、清楚な見た目と「真面目な学級委員」という設定とは裏腹に、マニアックなサブカルチャーへの造詣が深く、配信内外でのトークや迷言などで人気を集めている。  現在のYouTubeチャンネル登録者数は25万人で、マンガ家などのファンも多く、二次創作イラストなどネット上で高い拡散力を持つ彼女は、大手化学メーカー「花王」の衣料用漂白剤「ワイドハイターEXパワー」とコラボ。イベント「月ノ美兎のバーチャル“生”お洗たく大作戦」を今月1日に実施した。  イベントは「花王」が開発した月ノ美兎と生で話すことができる洗濯機を使い、アニメ、ゲームのキャラクターなどをこよなく愛する者にとって、マストアイテムとなっているTシャツ“萌えTシャツ”の気になるニオイを、ニオイのもとからしっかりと落としてもらおうといったもの。イベント参加の抽選に当選した30名にはオリジナルTシャツがプレゼントされたようだ。
次のページ right-delta
副業Vtuber社員・根羽清ココロ
1
2
1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii

記事一覧へ
おすすめ記事