カリスマレビュアーに聞く[クチコミサイト]には、こんな裏があった
カリスマレビュアーに聞く[クチコミサイト]には、こんな裏があった
カリスマたちの天下と思いきや、彼らなりの驚愕の悩みが……!
旅行、コスメなどクチコミサイトは多数存在するが、クチコミで圧倒的に多いのがグルメサイトだ。膨大な数の会員の中には、レビュー数が1000以上にも達する「カリスマ」と呼ばれるレビュアーも誕生している。そこで大手グルメサイトのカリスマ・レビュアー4人に話を聞くと、そこには驚愕の舞台裏が隠されていた。
まず、驚かされたのは、今や最大級に成長したグルメサイトが、黎明期には”工作”を画策していたという話だ。
「後発だったこのサイトが立ち上がったときには、引き抜き工作がすごかった。ネット上の知り合いを通して、何人からも”お誘い”のメールが来ましたよ(苦笑)。友人は、普通に誘いを断っただけで、『2ちゃんねる』であること、ないこと書かれて吊るし上げに遭ってましたし……。グルメブロガーって、結構、怖いんです」(A子さん)
クチコミサイトの成否は、影響力の大きいカリスマレビュアーの存在にかかっているというわけだ。しかし、そのカリスマの中には行儀が悪い人もいるらしい。
「現在はカリスマレビュアーと呼ばれる人でも、過去に複数のIDを取って、自分のレビューに高得点を与えて、評価ポイントを上げる自作自演をした人は何人かいます。カリスマだからといって、信用できませんよ」(Bさん)
ネット上では、有名ブロガーやカリスマレビュアーは周囲から羨望の眼差しで崇められる。現在、その地位にいるCさんだが、有名になる裏技をこう明かす。
「レビュアーとして自分の評価を高めるには、記事の読者を増やすしかない。それには、有名ブロガーが行った店と同じ店について記事を書くといい。有名ブロガーの記事を見にきた人が、同じ店の記事を書いているということでリンクから飛んできてくれますから」
カリスマレビュアーには、賞賛の声だけでなく、「実利」も転がり込んでくるという。Dさんは内情をこう暴露した。
「航空会社やお酒のメーカーは、ブロガーを使った宣伝をかなり派手にやってますよ。何人もの有名ブロガーをビジネスクラスで海外に連れて行って食事をさせたり、国内でも高級レストランで高いワインを何本も開けたり……全部、タダです。グルメブロガー界の首領のような人がいるんですが、彼を慕う多くのコバンザメのようなブロガーと商品をPRしたい企業の仲介をしている。ほとんどブローカーのような存在です」
ハイグレードなタダ飯、タダ酒にお呼ばれしたいグルメブロガーは後を絶たないらしい。
「企業のPRなどの無料で飲食できる”イベント”に参加するには、有名ブロガーとお近づきになるのが手っ取り早い。ブログに連日、コメントやトラックバックを寄せて、『そのお店、おいしいですよね』などと、有名ブロガーを褒めそやせば、言われたほうは悪いはしない。たいていの有名ブロガーは、おいしいものを食べに行くオフ会をやるので、そこに参加できればしめたものです。企業の”オゴリ”にありつけますよ」(Cさん)
一般ユーザーが書き込むので、信頼性が高いとされてきたクチコミサイトには、こうもドロドロした裏事情があったのだ。
「著名なグルメブロガーでも、お店に行っても写真を撮ってばかりで、食事にきたのか何しにきたのかわからないような人も少なくない……。ただ、店にすれば宣伝になるので、文句を言ったりということはないですね。でも、やけにキレイな写真がたくさん載ってる記事は、結局、文章で料理の評価を表現できないし、料理の知識もないので写真に逃げてるケースが多い。カリスマレビュアーという肩書きがあっても、私は信用しませんね」(Dさん)
― 人気の[クチコミサイト](裏)白書【2】 ―
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