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「朝ドラの脇役」からブレイクした女優たち。有村架純、吉岡里帆もヒロイン落選の過去

 NHKの連続テレビ小説、通称「朝ドラ」といえば、人気女優の登竜門としておなじみの存在だ。2013年前期の朝ドラ『あまちゃん』(NHK)で主演を務めたのん(25・旧芸名、能年玲奈)のように、朝ドラの主演をきっかけに大ブレイクを果たした女優は数多い。  ただ、朝ドラで注目すべきなのは主役だけではない。主役争いで惜しくも敗れた女優が脇役を固めるパターンが非常に多いため、主役級の魅力を持つ脇役が数多く潜んでいるのだ。実際、脇役からブレイクを果たした女優も多く、近年では「朝ドラの脇役」もまた、人気女優の登竜門となりつつある。そこで今回は、朝ドラの脇役を演じたことによって、大ブレイクのきっかけを掴んだ女優たちを紹介していきたい。

有村架純:「あまちゃん」で主人公の母親の若かりし頃を演じた

 近年、女優として高い人気を誇る有村架純(25)。彼女は『あまちゃん』(NHK)にてヒロインオーディション落選も、小泉今日子(52)演じる主人公の母親、「天野春子」の若かりし頃を演じたことで注目を集めた。その後は、2015年の映画『ビリギャル』で主演を果たしたり、2016年、17年と2年連続で『NHK紅白歌合戦』(NHK)の紅組司会者を務めたりと、幅広い分野での活躍を見せている。  そして、2017年前期に放送された朝ドラ『ひよっこ』(NHK)では、同作品の脚本を担当した岡田惠和(59)の強い要望により、オーディションなしで主役に抜擢。朝ドラの脇役という登竜門をくぐった彼女は、見事人気女優という“竜”になって朝ドラに舞い戻ってきたのだ。
ひよっこ

有村はもともと『あまちゃん』のヒロインオーディション落選組なのだが、『ひよっこ』で主役に指名され、見事リベンジを果たした(画像は『ひよっこ』公式サイトより)

松岡茉優:アイドルグループのリーダー役で本格ブレイク

 松岡茉優(23)もまた、『あまちゃん』の脇役を演じてブレイクした女優である。彼女が演じたのは、作中に登場するアイドルグループ「GMT47」のリーダーで、主人公のよき理解者かつライバルという重要な役割。松岡は以前から、映画『桐島、部活やめるってよ』などで一部から演技派女優として評価されていたが、『あまちゃん』によって、その実力を全国に見せつけることとなった。  また、松岡といえば、今年のカンヌ国際映画祭で、最高賞「パルムドール」を受賞したことで話題となった映画『万引き家族』にも出演している。“家族”の一員であり、風俗店で働く女性を演じたことで国内外から高い評価を得ており、着々と本格派女優としての地位を築きつつあるようだ。
松岡

『万引き家族』では、共演した樹木希林(享年75)から女優として多大な影響を受けたそう(画像は『万引き家族』公式サイトより)

土屋太鳳:障害者という難しい役どころを好演

 土屋太鳳(23)は2015年前期の朝ドラ『まれ』(NHK)で主役を務めているが、それまでに2度、朝ドラでの脇役を経験している。1度目は2011年前期放送の朝ドラ『おひさま』(NHK)で、足に障害を持つ難しい役をこなしたことで一躍話題となった。その後、2014年前期放送の『花子とアン』(NHK)で主人公の妹役を果たしたことで評価が高まり、満を持して『まれ』での主演に至ったわけだ。  ちなみに、土屋は現在公開中の映画『累-かさね-』で芳根京子(21)とW主演を務めているが、芳根も朝ドラ脇役からブレイクした女優だ。『花子とアン』に脇役として出演し、頭角を現した芳根は、その後2016年後期の朝ドラ『べっぴんさん』にてヒロインの座を獲得。朝ドラ脇役から主演を射止めたふたりが出演する『累-かさね-』は、両主役の演技が凄まじいと高評価を得ている。
土屋

右が若手美人女優「丹沢ニナ」を演じる土屋で、左が顔面に大きな傷を持つ「淵累」を演じる芳根(画像は『累-かさね-』公式Twitterより)

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