雑学

いろんな人と出会う夜中の25分…オンライン英会話が楽しい――鴻上尚史

― 連載「ドン・キホーテのピアス」<文/鴻上尚史> ―

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使える英語のために一念発起 始めたスカイプ英会話


 以前、週刊SPA!の連載で、この英語の本はすごい! と紹介したのが『難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!』(スティーブ・ソレイシィ 大橋弘祐著/文響社)でした。

 この本では、使える英語を身につけるためには二つの方法しかないと断言しています。

 ひとつは、「スピーキング・テスト」。英検にもTOEICにもありますが、とにかく話すことに特化した試験です。スピーキングの試験のない通常の英検やTOEIC受けても、使える英語は身につかないとスティーブ先生は言います。

 じつは僕も賛成です。TOEICで800点以上取っても、英語でまったくビジネスができない日本人が山ほどいます。TOEICの点数は、知識としての英語の目安になっても、使える武器としての英語の指標にはならないのです。

 スティーブ先生が言う、使える英語を身につけるもうひとつの方法は、「スカイプ英会話」です。

 いくつかの会社が運営していますが、スカイプを使っての個人レッスンです。

 外人さんと一対一ですからね。いくらスカイプ越しとは言え、ハードルは高いなあとビビりました。

 んがっ! 使える英語のためだと、決心しましたよ。一日一回、ネイティブと英語を話すことができれば、間違いなく英語力は向上するでしょうからね。

 僕の申し込んだのは、一日一回25分間の会話です。たったの25分だと思いましたか? いやいやいや。

 その昔、イギリスの演劇学校に留学した時、帰りの地下鉄が一緒になった相手との10分間の会話がどれだけしんどかったか。食堂で目の前に座られて、20分間、話しかけられることがどれだけ辛かったか。

 大勢いれば、なんとかなるのですよ。授業もそうですが、数人いれば、みんなでわいわいしてるフリしながら、会話から逃げることも可能です。

 でも、一対一になったら、もうどこにも逃げられないのですよ。なおかつ、意味が分かんないのにふんふんうなずいていたら、間違いなく途中で「~いうことをどう思う?」なんて聞かれて「ふぎゃあ!」という目にあいます。三人ならもう一人に任せられるんですけどね。

 ですから、25分間っては、じつは大変なのです。

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イギリス人女性と25分喋るなんてなかなかない

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この世界はあなたが思うよりはるかに広い

本連載をまとめた「ドン・キホーテのピアス」第17巻。鴻上による、この国のゆるやかな、でも確実な変化の記録





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