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吉本興業が仕掛ける新型コンテンツ「少女歌劇団」はニューヒロインを誕生できるのか

 10月14日、京都国際映画祭の最終日。京都ホテルオークラで、吉本興業が新事業「少女歌劇団プロジェクト」の発表会を開いた。総合演出を務める広井王子氏をはじめ、尼神インター、ゆりやんレトリィバァ、元NMB48の三秋里歩、門脇佳奈子が出演し、アイドル&ジャニーズオタクとして知られる学天即のMCのもと、楽しいトークが繰り広げられた。

 同プロジェクトは、『清く・明るく・麗しく』をテーマに、日舞・茶道・殺陣・ダンス・歌などを通して「和の美意識」を体現する少女達の日々の成長を、大阪市内の専用劇場から発信する。彼女たちが日々レッスンに励む姿を見守り、応援していく――ライブ・エンタテインメントの新しいカタチを目指すという。

 大正から戦前にかけて、日本各地に30ほどもあったという「少女歌劇団」。その失われた文化を再び産み出す新プロジェクトは、選ばれる少女たちの成長と共に、舞台と観客を繋ぐライブ空間を創り上げる。年明けよりオーディションを開始し、4月頃にはメンバー(30人ほどを想定)が決定。’19年夏のデビューを目指して、各レッスンを行う。「失われつつある日本の文化を学び、純粋にたっぷり日本人であることこそ、国際人。二十歳の誕生日で退団するまでの限られた時間の中で身近なところで応援していくわくわくするプロジェクトになると思います。不安も戸惑いも出来ないことも、全てお客様の前へ曝け出して、商品としてではなく少女達を通して文化を学んでいきたい」と、広井氏。

 当面、座付作家も担う広井氏。「どんな子たちと出会えるか楽しみ。いまはどういうスタッフで彼女たちを支えていくか作戦を練っているところです」と、少女たちの可能性や才能を潰さない講師陣やスタッフの重要性を語った。まずはレビュー形式での作品を創り、将来はミュージカルへの挑戦も視野に入れているよう。登壇した元アイドルの二人は、「期限があるからこそ全力で頑張れる」「限られた時間だからこそ、ファンも熱を入れられるし団結力も増す」と、実体験を踏まえた上でコメントした。そんな彼女たちに講師へのオファーがあると、三秋里歩がすかさず「ギャラの相談をさせてください」。「13歳なので入りたい」と前のめりになる誠子や、「8歳なので入れない」と残念がるゆりやんレトリィバァに、笑いが起こる一幕も。

 退団後の人生において、ビジネスシーンでも海外でも通用する女性を育むという壮大なプロジェクト。第1期メンバーは、2018年11月1日~12月31日の2か月間で募集される。応募資格は、2018年12月31日時点で満11~17歳の女性。経験は不問。海外からの応募も歓迎する。詳しくは、公式サイト(http://showjokagekidan.com/)で。「どんな人に応募して欲しいか」というゆりやんレトリィバァの質問に、「舞台に立ちたい!という気持ちだけで大丈夫」と広井氏。会見後の取材では、男役を設けることや「雪月花」で組み分けするプランなどを明かした。劇場規模は200~500人を想定し、公演は学業優先で土日を重点にする。また、ライブ配信用の設備を希望し、CGとのコラボレーションも考えているとの発言も。「僕が総合演出を務める以上は、(CGは)必須だと思っています」と力強い予告をした。さて、一体どんなニューヒロインが誕生するか。期待したい。

取材・文/椿屋 山田涼子





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