ハニトラ未遂にあったIT会社役員 思わせぶりな派遣女子にはご用心
若い女性が有名人に巧みに近づき、週刊誌などに写真を売る「ハニートラップ」。ここ数年で一気に知名度の上がった言葉だが、「社内でハニトラに遭いかけました」と声を震わせるのは、池内明さん(仮名・52歳)だ。都内IT会社で取締役を務める池内さんが遭遇した、ハニートラップ未遂の手口を聞いてみた。
「今年の春に派遣社員として入社したA子は、年齢は33歳なのにギャルっぽい外見で『ちゃんと仕事できるのかな』という印象でした。いざ働いてみると、やはりどこか抜けているというかミスが多くて、恐らくすぐに契約切れになるか自らやめるんじゃないかと思いましたね。しかしA子は持ち前の愛想の良さで、派遣仲間どころか社員にも好かれるように。特に部下のB男なんて年が近いこともあり、『A子さんって可愛いですよね』とメロメロでしたね」
仕事ができなくても社内の雰囲気が良くなっているなら良しとするか、そう思った池内さんはA子のことを少し贔屓目に見るようになったという。A子もそれに気づいていたのか、積極的に池内さんに話しかけてくるようになった。
「A子に『池内さん、ご飯連れて行ってくださいよ!』と言われて、仕事帰りにA子を居酒屋に連れて行ったんです。そこでA子の悩み相談をされたんですが、彼女の旦那には持病があって仕事ができないというんです。子供はいないものの、旦那の面倒を見なければいけないA子は『ちゃんと正社員として働きたい』と僕にお願いしてきました。とはいえ、A子の仕事ぶりではうちで正社員として雇うのは難しい……。でも、なるべく力になってあげたいと思ったので『じゃあ、知り合いの会社に紹介状を書いてあげるから受けてみれば?』とアドバイスしたんです。するとA子は『ありがとうございます!』と僕の両手を握ってきて……正直、ドキドキしましたね」
以来、A子は懐くようになり、ことあるごとに社内でも絡んでくるようになったという。
「たとえば、社員食堂で僕を見つけて隣に座ったり、いきなり熱い缶コーヒーを僕の頬に当ててきたり……。いま思えば古い手口なんですけれど、その時は『かわいいな』と思っていましたね。とはいえ僕も妻子持ちの身なので、部下に見られたらヤバイなとなるべくA子から距離を取ろうとしました。しかし、仕事中にA子から何度も視線が送られてきて……。これは早急に他の会社を受けてもらわないと、マズイことになるなと思いました。そこでA子を呼び出して、就活の近況を聞いてみたんです」
しかし、A子の返答は意外なものだったという。
「A子は『A社の筆記試験が難しかった』だの『B社は英語の面接があったから無理だった』など、すべて不採用だったというのです。推薦した会社の面接は簡単なものばかりなので驚きましたよ。しかも、紹介した会社の人事からも後日『A子さんはちょっと難しいんじゃないですかね』と言われる始末……。念のため、試験内容を聞いてみると中学レベルの英語の面接だったので正直、紹介した僕が恥かきましたよ。さらにA子からは『もう池内さんしか頼れる人がいない』と泣きつかれて……、しかたなく派遣の契約を延長してあげたんです」

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