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年末年始に「極貧生活」を強いられる人たち

 今年も残すところあと数日。もうすでに冬休みに突入し、あとは新年を迎えるのみ、という人がほとんどかもしれない。何かとカネがかかる年末年始だが、正月の楽しみといえば、うまい食い物にうまい酒。食卓に並ぶカズノコやカニ、豪華なおせち料理を想像すれば、気分も上がるというもの。  だがしかし、正月だからこそ、普段よりも「極貧の生活」を強いられる人々もいる。 極貧生活

年末年始、“極貧生活”を強いられる人たち

「正月はねえ、炊き出しに並ぶか、それでもダメなら寝て過ごすしかないよ」  東京・JR神田駅周辺で路上生活するホームレスの中林さん(仮名)にとってみれば、寒い寒いこの時期、そして正月はまさに生きるか死ぬかのサバイバル。神田駅といえば、サラリーマンの聖地でもあるため、にぎわうのは平日だけ。年末年始、休み期間などは“商売”もあがったりだ。 「平日は、一日600円分くらいの空き缶が集まるね。でも大型の休みになるとてんでダメ。近くの明神さん(神田明神)なら人出も多いけど、カネになるようなものは落ちてない。さすがに我々だって残飯漁りはしないからね……」(中林さん)  一般的な会社員にとっては年末年始の休みは待ち遠しいものなのかもしれないが、そうではない人たちも多数いるのだ。 極貧生活 フリーターの雄大さん(26歳・仮名)も、年末年始は極貧生活を強いられる一人。雄大さんが普段やっているのは日払いのバイトばかり。引っ越しに事務所移転作業、交通量や渋滞の長さを測る調査などのアルバイトは、年末年始には皆無。その日暮らしの単発アルバイターたちにとってみれば、仕事がなくなる正月は、うれしいというより悲劇である。 「暖房ももったいないから、毛布をまいて日がな一日漫画を見ているか、携帯でゲームをしています。コンビニのバイトでもすれば? って言われるけど、給料がいいから最近は若い高校生などが殺到していて、俺らは行きづらい。クリスマスのケーキ売りなんてバイトもあったけど、我々が売ってると……ほら、売れないでしょ、辛気臭くてさ」(雄大さん)
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三が日過ぎに、やっと正月気分が楽しめる
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