Amazonが没落? ジェフ・ベゾス離婚で無難な会社になっちゃうかも/ひろゆき
― ひろゆきのネット炎上観察記 ―
▼アマゾンCEOが離婚を発表、7兆円の財産分与に世界が驚愕
世界一の大富豪、アマゾンCEOのジェフ・ベゾス氏が離婚を発表。世界中が騒然としている。その理由は財産分与。同社の株式を含む約14兆円超の総資産の半分が妻に渡ることになるからだ。仮に妻が株式売却を行えば、株価の急激な変動も起こり得る。日本のネット上でも、企業への影響を与える離婚や財産分与のあり方の熱い話が繰り広げられている。
カルロス・ゴーンさんは去年からずっと東京拘置所にいますけど、JOC会長の竹田さんは贈収賄の疑いで予備審問がはじまったものの、日本で普通に生活していますよね。そんな感じで社会の仕組みって、国によって違ったりするんですけど、離婚時の財産の扱い方も国によってだいぶ違ったりします。
日本だとサイバーエージェント社の藤田晋社長が離婚していますが、一説では藤田さんの財産分与は約10億円だったらしいです。当時はわからないんですが、現在、藤田さんは自社株だけ(※1)で1000億円以上持っているので、1%ぐらいな感じ(※2)ですね。んで、アマゾンのベゾスCEOも離婚するそうなのですが、総資産14兆円(※3)の半分ぐらいが元奥さんに渡るらしく世界中でニュースになっています。アメリカの場合、結婚時に契約(※4)を結んでないと、結婚後に増えた財産の約半分が奥さん(※5)に渡るという法律になっていたりするので、7兆円という史上最高額の財産分与になるらしいです。んで、問題は金額がどうこうよりも、アマゾンの筆頭株主が奥さんになる可能性があることなのですね。
フェイスブックやマイクロソフトみたいに急成長するIT企業は創業者であるCEOが筆頭株主として絶大な権力を持つことで、物事を決めていたりします。日本だと、ソフトバンクの孫正義社長がボーダフォンを1兆7500億円(※6)で買ったり、アーム・ホールディングスを約3兆3000億円で買ったりと、凄まじい額の投資をしていますよね。
んで、こういう会社の屋台骨がゆらぐような投資は、絶対的な権力がないと、「そんな大金を投資するのは危ないですよ」とか「地道に稼ぐのでいいんじゃないですか?」みたいな保守的な株主の意見で実行ができなかったりします。
ジェフ・ベゾスの離婚がアマゾンを没落させる可能性
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西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』
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