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ティラミス専門店「HERO’S」のパクリ騒動を“PPAP騒動”で非難された人物が語る

PPAP騒動で「商標ゴロ」と糾弾された人物も警告


 ご記憶の人も多いだろうが、PPAP騒動は当時大ヒットしたピコ太郎の「ペンパイナッポーアッポーペン」とその略称を、まったく関係のない大阪のBL社がエイベックスに先んじて商標登録出願してトラブルに発展。このBL社はほかにも「STAP細胞はあります」や「民進党」「じぇじぇ」「リニア中央新幹線」など、1万語超の商標出願を行っていたため、同社代表の上田育弘氏は「商標ゴロ」「商標トロール」などと糾弾されたのだ。ただし、そこには元弁理士である上田氏なりの理念があったという。本人が話す。 「世界的に見て、日本の知財管理は圧倒的に遅れています。日本をはじめ先願主義の国が多いのに、商標を有する企業の行動は遅く、海外でブランドを乗っ取られてしまうケースは少なくありません。エイベックスもそう。私がPPAPを出願したからこそ、“海外の企業に取られなかった”とも言えるんです。当時は散々叩かれましたが、あの騒動をきっかけにいち早く権利化しようという人は確実に増えた。日本の知財管理に対する意識を高めたのです。gramは著作権侵害にまで手を染めている点で、私の行為とはまったく異なりますが、改めて知財管理のあり方を考え直す契機にはなるでしょう」  ちなみに、上田氏は今なお年間5000件以上の商標出願を行っているという。ゴロツキに荒らされる前に……行動するべし! 取材・文/週刊SPA!編集部 写真/THE Tiramisu HeroのInstagramより ※1/29発売の週刊SPA!「今週の顔」より
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週刊SPA!2/5号(1/29発売)

表紙の人/ トリンドル玲奈

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