SNSの写真加工が不自然すぎるキャバ嬢に会いに行ってみた「何がおかしいのかわからない」
インスタグラムやツイッターをはじめ、SNSで発信することがライフスタイルに定着した今。女性が自分自身をより良く見せるため、写真に加工を施したうえで投稿することも“当たり前”になったと言えるだろう。たとえば、肌をきれいにしたり、目を大きくしたり。とはいえ、不自然にならない程度に調整する人がほとんどではないか。
実物はどんな女性が現れるのか。取材の待ち合わせ場所は歌舞伎町の入り口。パステルカラーのワンピースにモコモコのコートを羽織った女のコが近づいてくる。多くの若い男女で賑わっているが、彼女は明らかに他とは違ったキラキラした雰囲気を放っていた。道行く人たちが振り返り、記者にも聞こえる声でこう言った。
「あの子、めっちゃカワイくね? 雑誌かなんかのモデルさん?」(通行人)
大阪出身で現在23歳、以前は渋谷109のショップ店員や居酒屋でのアルバイト、ニートだった時期もある。キャバ嬢歴は約1年。気がつくと歌舞伎町に辿り着いていたという。ゆめぴりかさんはSNSで加工せずとも、じゅうぶん過ぎるほどの美女だと思うが、なぜ加工しまくってしまうのか。
「じつは容姿に対して、全体的にコンプレックスがあるんです。だから加工するんですけど、みんなも同じじゃないですかね。女のコはもっとカワイくなりたいもの。でも、自分としてはなにがヘンなのかわからない。微調整しているだけの感覚なのに。だって、秒で出来ますよ。目を大きくして顔を細くする。基本的には若い女のコに定番のアプリ『BeautyPlus』。最近、気に入っているのは『Meitu』ですね。ナチュラルに盛れるんですけど、それにフィルターをかけます。この加工は、特にだれかを参考にしたとか影響されたとかではなくて、あくまで自分がカワイイと思ったようにしてますね」
ひとりで写っている写真はともあれ、友人や同僚などと数名でいる場合は、自分だけ極端に顔の雰囲気が異なってしまうこともあるだろうが……。
「たしかに、自分でもあれって思うこともあるけど……気にしないっ!」
SNSや店のプロフィール写真との違いに、客から驚かれないのだろうか。
「毎日ですね。もう慣れちゃいました。SNSを見ていないお客さんにも、名刺の写真と実物が違いすぎて『別人じゃん!』って言われたことも。だから、まわりから“加工がヤバい人”と思われている自覚もあるんです(笑)」
そんななか、加工をやり過ぎてしまった結果、およそ同一人物とは思えない、それどころか人形のような見た目の自撮り画像を載せている女性もいる。常人の2倍はあろうかという大きな目、逆三角形のフェイスライン。ネット上で「インスタグラムの加工がヤバすぎる」と話題の胡桃ゆめか(ゆめぴりか@yukochinsta)さんは、歌舞伎町のキャバクラ『キングダムクイーン』に勤務するキャバ嬢だ。彼女は一体、どのような心理なのだろうか。
加工は微調整のつもり「なにがヘンなのかわからない」

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明治大学商学部卒業後、金融機関を経て、渋谷系ファッション雑誌『men’s egg』編集部員に。その後はフリーランスで様々な雑誌・書籍・ムック本・Webメディアの現場を踏み、現在は紙・Webを問わない“二刀流”の編集記者として活動中。若者カルチャーから社会問題、芸能人などのエンタメ系まで幅広く取材する。趣味はカメラ。X(旧Twitter):@FujiiAtsutoshi
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